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JR東海、東海道新幹線のぞみ12本ダイヤを記念して式典を開催

金子社長が始発列車を見送る

2020年3月14日 ダイヤ改正

始発の「のぞみ1号」(博多行)の出発前に式典が行なわれた

 JR東海(東海旅客鉄道)は3月14日、ダイヤ改正を実施した。東海道新幹線では、全列車を最高時速285kmのN700Aタイプに統一することにより、「のぞみ」号を1時間あたり最大12本運転可能な「のぞみ12本ダイヤ」にする。同日には東京駅において代表取締役社長の金子慎氏も出席して出発式が行なわれた。

 出発式の挨拶では代表取締役社長の金子慎氏が「のぞみが1時間で最大12本の『のぞみ12本ダイヤ』が実現いたします。いつでも乗りたいときに乗れるということで、新幹線の便利さが一段と高まることになります」と久しぶりに大きなダイヤ改正であることを話した。

 本来ならダイヤ改正と春休みシーズンで大幅増発となる予定だったが、既報の通り、新型コロナウイルス感染症による新幹線の大幅な利用客の減少により、増発分に相当する「のぞみ」号の臨時列車を中心に運休を行なうことを決定している。3月19日~31日に運休する列車は計192本となる。

 それらについて金子氏は「現在は新型コロナウイルスによる感染を防止するために新幹線のご利用が一時的に大きく落ち込んでおりますが、感染が収まれば時期を見てダイヤを戻し、乗りたいときにいつでも乗れる、この便利な新幹線をたくさんのお客様がご利用いただけると期待しております」と早期の終息を願い、ダイヤ改正によって今後の利用客の伸びにつながることを期待した。

東海旅客鉄道株式会社 代表取締役社長 金子慎氏
出発前には、のぞみ1号に乗車する運転手、車掌長、チーフパーサーに花束が贈られた
東京駅長が出発の合図をし、金子氏らが見送った

 今回の東海道新幹線のダイヤ改正では、全列車を最高速度285km/hのN700Aタイプに統一することにより、「のぞみ」号を1時間あたり最大12本運転可能なダイヤにしている(改正前は10本)。それにより、東京~新大阪間の所要時間を最大で7分短縮し、すべての「のぞみ」号を2時間30分以内で運転する。また、山陽新幹線に直通する臨時「のぞみ」号を1時間あたり1~2本増やし、最大6本以上運転可能な時間帯を増やす。このほか、月曜日や連休初日に利用が集中する東京発の下り6時台と、金曜日や連休最終日に利用が集中する東京発の下り21時台に臨時「のぞみ」号を増発。さらに、東京22時発の名古屋行き臨時「のぞみ」号を新設する。