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JAL、「Classic Japan Rally」参加車両を空輸。フェアレディSP310とブガッティT37が福岡空港に
2019年11月28日 15:49
- 2019年11月27日 実施
11月28日から北部九州・山口県で開催する「JAL Classic Japan Rally 2019 HIRADO」。4日間に渡り希少価値の高いクラシックカーが公道を駆け抜け、福岡市中心部から佐賀県・長崎県・山口県の各チェックポイントを目指す。
2018年から特別協賛しているJAL(日本航空)は、ラリーに参加する車両の一部を空輸。イベント前日となる11月27日、羽田空港を出発した福岡行きJL321便には2台のクラシックカーが積載され、その荷降ろしの様子が報道向けに公開された。
事前に、JALカーゴ担当者より車両運搬に関する実績や積載方法の説明があり、国内外のレース車両や自動車メーカーのテスト車両の運搬といった特殊なケースへの対応が可能である点をアピール。その後、福岡空港国内線ターミナルの駐機場に移動し、スポットインするJL321便の到着を待った。
15時45分、福岡空港にJL321便(搭乗者数282名、うち幼児3名)が着陸し、8番駐機場には51分にスポットイン完了。すぐさま羽田空港へJL322便として折り返すために荷降ろし作業がはじまった。この便で使用されたのはボーイング 777-200型機(登録記号:JA8979)。前方のカーゴドアが開き、積載されたクラシックカーの一連の荷降ろしを確認することができた。
カーゴドアにはローダーが慎重に近づき、ドア開閉作業、一度ローダーを機体から離しドアが開ききったのを確認してから再度開口部にピタリと寄せていく。最初に姿を見せたのはダットサン・フェアレディSP310(1963年製)。車両は、航空機搭載用のユニットロードデバイス(ULD)のアルミ製平パレットの上に木製スキッドで嵩上げし、さらにパレットが乗る形となる。飛行中に車両が移動しお互いに損傷を与えないようにULDに固縛する。
2台目はブガッティT37(1928年製)。このとき福岡は雨天だったため荷降ろし前にカバーが被せられた。地上に降ろされた2台は、福岡空港の専用周遊路を経由して国際線ターミナル側のカーゴターミナルまで運搬された。今回の車両運搬に関して、特殊な車両を慎重に運ぶ実績とノウハウが垣間見られた。
JALカーゴでは「空飛ぶクラシックカー」として、出発先の空港から車両を積載し、オーナー自身も同便に搭乗。到着先の空港で車両を受け取りそのままイベントスタート会場へ向かうことができる。このパレットシステムは「J SOLUTIONS WHEEL」として、JALカーゴのWebサイト上で確認できる。