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つくばエクスプレス、「8両編成化事業」に着手
朝ラッシュの混雑緩和に期待
2019年6月5日 16:45
- 2019年度 着手
- 2030年代前半 サービス開始
つくばエクスプレス（首都圏新都市鉄道）は、朝のラッシュ時間帯の混雑緩和を目指し、「8両編成化事業」を2019年度から実施する。
同社では、2020年春をめどに朝ラッシュ1時間の最混雑区間の運行本数を現状の22本から25本に増強する「25本化事業」を推進しているが、沿線の人口が2030年代まで増加し続けるという見通しもあるため、1編成あたりの車両数を6両から8両に増強できるように準備を進めることにした。
実際に8両編成の車両を運行するには、各駅のホーム延伸や車両留置線の延伸、変電所の増強、総合基地内設備の増設、機械設備の増設、信号通信設備の増設を行なうとともに、車両も調達する必要がある。設備関係の工事費は360億円程度になる見込み。
終電から始発までの間の作業可能な2～3時間で、日頃の保守・修繕などと並行して工事を行なうため、事業期間は10年超となる予定。実際に8両編成の車両が走るのは2030年代前半となる。
同社によれば、8両編成化により、1編成あたりの輸送力は30％程度増加する。朝ラッシュ時の混雑率は、2018年度に169％となっていたが、25本化事業により155％まで低下する見込み。その後、利用者の増加も見込まれるが、8両編成化により150％を下回る程度にできるとしている。
