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シルバーシー・クルーズ、2019年4月にラグジュアリー客船「シルバー・ミューズ」を日本初寄港。東京発着クルーズに関する説明を実施
2018年11月17日 15:56
- 2018年11月15日 実施
イタリアのクルーズ会社であるシルバーシー・クルーズは11月16日、都内でレセプションを開き、2019年の活動内容や同社のフラグシップである「シルバー・ミューズ」を2019年4月に東京・晴海に初寄港することなどを発表した。
冒頭、シルバーシー・クルーズ ヨーロッパ・アジア地区取締役社長のアルフレッド・スパドン氏があいさつに立ち、「日本はアジアで一番成長著しいマーケットとなる。2019年4月にはシルバー・ミューズが初めて東京に寄港することもあり、日本には今後も力を注いでいく」とアピールした。
次に、シルバーシー・クルーズ 日本・韓国支社長の糸川雄介氏が「2019年の日本のクルーズは、31万5000人ということで市場として初めて30万人を超えてきた。弊社も日本の市場の重要性を認識している。また日本への親和性というのも非常に高いと会社としても考えている。とはいえ、まだまだ認知度の低いラグジュアリー船の市場を少しでも拡大すべく邁進していきたい」とあいさつ。続けてシルバーシー・クルーズの紹介を交えて2019年の活動内容を発表した。
シルバーシー・クルーズは1994年に設立。「選ばれたお客さまによりゆったりとした空間を提供し、お客さまそれぞれに合ったパーソナルサービスを提供する」をコンセプトに、ヨーロッパなどを中心にクルーズを展開している。
現在は、フラグシップ客船であるウルトラ・ラグジュアリーシップ「シルバー・ミューズ」をはじめ全9隻を所有、規模は最大600名までの小型客船となっている。なお、同社は2022年から23年までに今の船のキャパを7割~8割アップさせるという計画を進めており、現在オーダーしている5隻の新造船を加え、2021年には13隻になる。
シルバーシー・クルーズでは、この9隻の船を「クラシックフリート」というブティックホテルに泊まっているような感覚で、ウルトラ・ラグジュアリーなクルーズを楽しむシリーズと、「エクシペディションフリート」というアドベンチャー系のクルーズを楽しむシリーズの2つに分けている。船は世界900の寄港地に寄港しており、コースバリエーションの多さが特徴の一つだという。
また糸川氏は、「最大でも600名までの船で、小型船にすることでお客さまに私どものサービスをより身近に感じてもらえる。部屋の広さも37m2よりゆったりできる作り」と客室とサービスについても紹介。さらに同社だけの“ウルトラ・ラグジュアリー”なサービスとして「全船、全室海側スイートルーム」「全室バトラー(執事)対応」などをアピールした。
客室はすべてスイートルームだが、カテゴリによって37m2~150m2の客室を用意しているほか、フレンチ/多国籍/和食など8つのレストランで食事が楽しめると紹介した。
いよいよフラグシップをアジアに配船。日本市場は2019年秋以降に力を入れる
続いて糸川氏は日本での展開について説明し、シルバー・ミューズを4月16日に東京・晴海に初寄港することを改めて発表した。
シルバー・ミューズは2017年に就航した同社のフラグシップ客船で、2018年11月9日にシンガポール、17日に香港に初寄港するなど「いよいよフラグシップをアジアに配船しているところ」とアピールした。
また2019年からは、このシルバー・ミューズを使用した同社初となる日本発着クルーズをスタートすることも発表された。クルーズは春と秋に各2回ずつ実施するが、春のコースはすでに完売のため秋のコースを紹介した。
1つ目は、東京を発着地として大阪/広島/唐津(佐賀)/釜山(韓国)/新潟/青森/函館を巡る9月27日から10月11日までの14泊のクルーズ。2つ目は、東京をスタートし大阪/油津(宮崎)/長崎/釜山/広島/清水(静岡)を巡る10月11日から21日までの10泊のクルーズだ。
糸川氏は「昨今のインバウンドの影響で、目的地としての日本が人気がある。ヨーロッパやアメリカの利用客が多いため、日本発着のクルーズはシルバーシーのヨーロッパ的な目線で日本を楽しめるコースになっているが、日本市場に関しては2019年秋以降に力を入れていく」とした。
そのほか、シルバーシー・クルーズのリピーターに向けてヨーロッパ(地中海/北欧)海域の拡大やアジア海域の強化も進めていく考えを示した。