ニュース

JAL、「J-AIR MRJ ミニレーター(木製コックピット模型)」を千歳基地航空祭に初出展

JAL 赤坂社長も航空祭に訪れ、MRJに期待

2018年7月22日 開催

北海道初上陸となった「J-AIR MRJ ミニレーター(木製コックピット模型)」。JALスタッフがMRJの操作方法を教えてくれる

 7月22日に航空自衛隊 千歳基地で開催された「千歳基地航空祭」にJAL(日本航空)はブースを出展した。JALが千歳基地航空祭に出展するのは、昨年(2017年)に引き続き2回目。

 JALブースでは、昨年同様、パイロットやCA(客室乗務員)の服を着ての記念写真コーナーに加え、折り紙ヒコーキ教室(協力:折り紙ヒコーキ協会)を用意。多くの来場者が子供連れで訪れ、いずれのコーナーも長い列ができていた。

JALの折り紙ヒコーキ教室
イカヒコーキの折り方を教えてくれる
ボーイング 767型機のエンジンブレードも展示

 それらと同様に人気となっていたのが、北海道にJALが初めて持ち込んだ「J-AIR MRJ ミニレーター(木製コックピット模型)」。名前のとおり、木製で再現したMRJのコクピットで、本物同様のスイッチ類を備え、子供が航空機の運転操作を体験できるようになっている。J-AIRがMRJを納入した際に、新千歳空港への就航することに期待が盛り上がる展示だった。

MRJ ミニレーターは精巧な作り。各種スイッチ、ディスプレイ類がしっかり再現されている
JALのお兄さんが、真ん中のスイッチでギアのアップやダウンできることを説明中。でも、スロットルレバーに夢中
パイロット、CA(客室乗務員)、グランドスタッフ、整備士とさまざまな着替えができる。もちろんホンモノのスタッフと記念写真も可能

 このJALブースには、JALがSKYTRAXの「5スター」エアラインを受賞したため、イギリスのファンボロー航空ショーの授賞式に参加したばかりのJAL 代表取締役社長 赤坂祐二氏も訪れていた。赤坂氏は昨年(2017年)は、常務執行役員 整備本部長として千歳基地航空祭に参加しており、1年で異なる視点での参加となった。

 もともと整備部門を率いていた赤坂氏に、「整備で思い入れのある飛行機は?」と聞くと、「やっぱりジャンボ(ボーイング 747型機)ですかね」とのこと。大型機であるジャンボの整備にはいろいろ苦労があったようだ。とくに今回の千歳基地航空祭は、JALが整備を航空自衛隊から受託している“ジャンボ”の政府専用機の最後の参加となっていただけに、思い入れもあるようだ。

 また、MRJの導入に対しても大きな期待をもっており、MRJがJALグループに納入されることを楽しみにしているとのことだ。

JALブースを訪れていた日本航空株式会社 代表取締役社長 赤坂祐二氏(中央左)。2017年は整備のトップとして参加していたが、2018年はJALグループのトップとして参加。最後はJALハッピを着て、ブース運営を手伝っていた

 JALブースでは、その政府専用機の描かれた特製ステッカーを配布。子供向けにはさらに2種類(はたらくJALスタッフと、はたらくクルマがテーマだろうか?)のステッカーを配布しており、こちらは折り紙ヒコーキ教室やMRJミニレーターの体験者向けにプレゼントされていたようだ。

JALが配布していた特製ステッカー。下の2つは子供向けに配られたステッカー
赤坂社長も整備に思い入れがあるというジャンボ。ジャンボの政府専用機整備は、ジャンボの運用実績からJALが受託しており、その整備も2018年度で最後となる予定