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JR西日本、博多総合車両所で「新幹線ふれあいデー」を開催(前編)
ドクターイエローとエヴァンゲリオンの新幹線「500 TYPE EVA」展示
2016年10月20日 00:00
- 2016年10月16日 実施
JR西日本(西日本旅客鉄道)は10月16日、博多総合車両所(福岡県筑紫郡那珂川町)にて、「新幹線ふれあいデー」を開催した。毎年「鉄道の日」の前後に行なわれ、鉄道ファンにも馴染みのあるイベントだが、今回は従来の展示に加えて、特別にエヴァンゲリオン新幹線「500 TYPE EVA」を展示した。通常は博多駅~新大阪駅間を1日1往復しかしない車両を見学できる貴重な1日となった。広大な敷地のほとんどを展示スペースとして使用し、入場無料ながら、とても充実した「はかそう(博多総合車両所の略称)」の1日をレポートする。
今回は、毎回高い応募倍率でプラチナチケット化しているドクターイエロー車内見学などの、スペシャルコンテンツを中心に見ていこう。
開会前から多くの鉄道ファンが列をなす
「ふれあいデー」は、実際に使用されている工場内の見学や、0系・高速試験電車WIN350などの車両内見学ができるとあって、多くの鉄道ファンや鉄道好きの親子に人気のイベント。開催した博多総合車両所は、JR西日本では最大規模の敷地面積を誇る車両基地として、コンテンツも充実している。
特に、当イベントでは恒例となっているドクターイエロー(新幹線電気軌道総合試験車)の展示は、常に人の波が絶えないほどの人気ぶりだ。それもそのはず、ドクターイエローが走るダイヤは公表されておらず、偶然見かけることができたら幸せになれる、などの伝説があるほどだからだ。
博多総合車両所には、博多南線の「博多南駅」が隣接しているが、そこから会場の正面口までは距離があるので、来場者は、徒歩かシャトルバスで会場入口まで移動。アクセス方法は限られているが、今年の入場者数は2万7000人を記録し、近年では来場者を多く集めた2013年開催時と同様の入場者数となった。
当選した100組だけが体感できるドクターイエロー車内見学
「ふれあいデー」は事前申込なく入場が可能だが、一部で事前申込が必要な催しがある。それがドクターイエローの車両見学となる。今回は限定100組が見学できた。
1号車
まずは1号車から。車両内中央部はモニター室となっている。試験走行中のパンタグラフからの検査データをモニターで集中的に確認できる。同時に信号や無線の状態も監視している役目がある。
2号車
車内は一見、機器の詰まったボックスが立ち並んでいる殺風景な場所。しかし、車両上部には、走行用と検査用の2本のパンタグラフが並んでおりドクターイエローが「ドクター」である重要な車両でもある。
3号車
車両中央上部に観測窓が設けられており、検測中のパンタグラフ(2号車)の状況を目視できるようになっている。ビデオカメラも設置されており、録画も行なわれる。
4号車
レール点検用の専用台車を装備しているため、床が数cm高くなっている。こちらにもモニターが多く並んでおり、レールの状態をモニターで常時監視する。
5号車
5号車も3号車同様、観測窓がある車両となっている。機材搬入のためにドア幅も広くとられている。
2016年のスペシャル企画は「500 TYPE EVA」の構内展示
2015年11月より運行を開始し、現在も博多駅~新大阪駅間を1日1往復運行している「500 TYPE EVA」の展示もあった。今回が初展示となり、前回の3月開催時にはなかったものだ。こちらもドクターイエロー同様、走っている姿を見る機会が少ない特別車両というだけあって、会場での注目度が高かった。
N700系、700系新幹線運転台見学
事前の抽選申し込みで、当選者のみ入場できる運転台見学。会場の入口付近に用意されていた記念撮影用車両の反対側の先頭車両が会場となっていた。