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AIR DO、LINEで搭乗手続ができる「AIRDO ONLINE Service」を10月18日開始
「スキップサービス」に必要な搭乗便のQRコードを表示
2016年10月7日 12:12
- 2016年10月18日 サービス提供開始
AIR DOは10月6日、LINEが提供する法人向けサービス「LINE ビジネスコネクト」を活用し、同社の搭乗システムなどと連携させたサービス「AIRDO ONLINE Service」を発表した。サービス開始は10月18日の11時頃を予定しており、公式アカウントも同時に開設される。
都内で開催された発表会において、AIRDO代表取締役副社長である草野晋氏が登壇し、来月20周年を迎えるのを機に乗客の満足度をさらに高めるべく、航空会社としては初めてLINEを活用した搭乗サービスを導入すると発表。「他社にはない細かなサービスで、オンリーワンのエアラインを目指すうえで非常に有効なツールになるものと考えています。首都圏や全国ではまだまだ知名度が低い会社でありますが、これを機に“北海道の翼”AIR DOを知っていただき、応援していただれれば幸いです」と挨拶した。
次に、営業部営業企画グループの三松貴文氏が、新サービスであるAIRDO ONLINE Serviceの概要について紹介した。サービスを導入するにあたっては、営業推進の施策として一人一人にきめ細かなサービスを提供することで顧客満足度を高めるためにLINE ビジネスコネクトを活用。「まずは、1 to 1マーケティングのなかの1 to 1コミュニケーションを実現していきたい」と説明。サービスは開設されるAIR DOの公式アカウントを友達登録することで、下記に記載した6つのサービスを提供するとのことだ。
LINEで提供する6つのコンシェルジュ機能
LINEで搭乗:予約紹介、スキップサービスに必要な搭乗便のQRコード取得
旅のコンシェルジュ:トーク画面において、旅の情報を発信
空席照会・予約:AIR DO Webサイトへの案内
予約確認・購入:AIR DO Webサイトへの案内
運航の見通し:AIR DO Webサイトへの案内
My AIRDO会員ログイン:My AIRDOサイトへの案内
利用にはLINEのトーク機能を使う。トークからAIR DOの公式アカウントを呼び出し、メニューから目的のサービスをタップしたり、キーワードを入力したりすることで利用でき、情報はユーザーが削除しない限り履歴として残る。
今回のサービスの目玉の一つが「スキップサービスに必要な搭乗便のQRコードの取得」で、トーク画面にスキップサービスに必要なQRコードを表示でき、保安検査場の前にある端末にかざせば搭乗案内が発行される。こちらのサービスは航空会社では初となる。
キーワード応答は、ユーザーが入力したワードから必要とされる情報を表示、もしくは同社のWebサイトに案内するもので、たとえば“時刻表”と入力すると発着時刻が掲載されたWebサイトへのURL、“ニセコ”という地名なら観光情報が掲載されたWebサイトへのURLが表示される。
今後は、予約状況に合わせて運航状況を案内したり、購入履歴から好みに合わせた旅のご提案といった情報の発信など、さらなるニーズ応えられるようなサービスを提供していきたいと語っていた。
そのほか、LINEと言えばスタンプということで、公式アカウントの開設に伴い、同社のマスコットキャラクターである「ベア・ドゥ」のアニメーションスタンプ8種類をサービス提供開始と同時に配信するとのことだ。
発表会の最後には、草野氏が再び登壇。LINE 上級執行役員である田端信太郎氏も加えてトークセッションを行なった。
今回のサービスを開設するにあたって草野氏は「顧客のニーズの多様化、インターネット利用の拡大、画一的な料金体系や情報提供では満足度を上げるのは難しい」とし、「高い普及率、幅広いユーザー属性、一人一人にダイレクトに情報を提供できるツール」としてLINEが一番魅力的だったとコメント。
田端氏は、LINEは一般的なユーザー同士のコミュニケーションのツールとしてはもちろんのこと、ビジネス展開にあたっては「消費者と企業の距離を縮めるコミュニケーション作りがしていける」とし、さまざまな企業に提案してサービスを提供しているなかで、今回はAIR DOに「搭乗登録のサービスにも使っていただけたことは、業務インフラの一翼として推進している我々にとっても非常にありがたい」と語った。
今後については、草野氏は「圧倒的な数のユーザー数を持ち、進化を続けているアプリの機能を最大限に活かして、150万人のユーザーを獲得したい」と語り、田端氏は「三松氏が述べていた運航情報のリアルタイムな情報の提供」、「キーワード応答よりも進化した、AI(人工知能)をもとにしたチャットBotを用い、チャットを通じて自然な会話ができるコンシェルジュを提案したい」と話していた。