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JR各社、2016年夏期とお盆期間中の利用状況を公開
夏期期間は前年から横ばい、お盆期間は微増
2016年8月23日 19:02
- 2016年8月19日 発表
JR北海道(北海道旅客鉄道)、JR東日本(東日本旅客鉄道)、JR東海(東海旅客鉄道)、JR西日本(西日本旅客鉄道)、JR四国(四国旅客鉄道)、JR九州(九州旅客鉄道)は、2016年夏の利用状況を発表した。
発表された利用状況は、夏期期間とした7月22日~8月18日の28日間と、お盆期間とした8月10日~8月18日の9日間。JR九州についてはお盆期間のみ発表。新幹線、在来線特急列車、主要路線など各社の代表的な路線について数値が発表された。全体的な傾向では、夏期期間が前年とほぼ同じ、お盆期間が前年よりわずかに増加している。
今年3月に開業したJR北海道の北海道新幹線は、夏期期間において、新青森駅~新函館北斗駅間は前年の在来線の相当区間に対して前年比158%と大幅アップした。その反面、東室蘭駅~苫小牧駅、札幌駅~岩見沢駅、南千歳駅~トマム駅の3区間の特急・急行列車の利用実績は前年比89%~93%と減少し、北海道内での需要がシフトした。この傾向はお盆期間でも減少幅が異なるが同様の傾向があった。
2015年3月開業の北陸新幹線は、JR西日本の区間である上越妙高駅~糸魚川駅の利用は夏期期間で前年比95%、お盆期間で102%とほかの路線と比べると落ち込みが大きい。開業初年度の2015年夏がそれまでの在来線に比べて約2.5倍と大幅に増加した反動があったとみられる。
日本の大動脈である東海道・山陽新幹線については、東海道新幹線の夏期期間では前年比100%、お盆期間は前年比106%、山陽新幹線が夏期期間が前年比99%、お盆期間が前年比104%と全体的な傾向に沿っている。
平成28年熊本地震の影響が心配されたJR九州はお盆期間のみを発表。九州新幹線の博多駅~熊本駅、特急列車で長崎本線の鳥栖駅~肥前山口駅、日豊本線の小倉駅~行橋駅の3つの区間の合計は前年比103%となった。九州新幹線だけ見れば、博多駅~熊本駅は前年比103%、熊本駅~鹿児島中央駅は前年比101%だった。
お盆期間のピーク日はJR北海道を除く5社が発表した。JR東日本は下りが11日、上りが15日。JR東海は下りが新幹線が10日、在来線が11日、上りは新幹線と在来線どちらも14日。JR西日本は上り下り別ではなく行きと帰りで区別、行きが11日、帰りは山陽新幹線が16日、北陸新幹線が14日、在来線が15日。JR四国は瀬戸大橋の利用状況として下りが11日、上りが16日。さらにJR九州は下りが11日、上りが16日だったとした。