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JR各社、夏期とお盆期間中の利用実績を発表

2015年8月18日発表

 JR北海道(北海道旅客鉄道)、JR東日本(東日本旅客鉄道)、JR東海(東海旅客鉄道)、JR西日本(西日本旅客鉄道)、JR四国(四国旅客鉄道)のJRグループ5社は、夏期(7月17日~8月17日)とお盆期間(8月7日~17日)の新幹線や在来線特急の利用実績を発表した。なお、JR九州(九州旅客鉄道)に関してはお盆期間の発表のみとなった。

 人身事故や天災などの影響による運休で旅客数が減少したJR北海道以外は、軒並み夏期の旅客数は101%~113%と前年(8月8日~18日)と比べ大きく伸ばしており、お盆期間中も同様の傾向となった。具体的な旅客数と前年比は、以下のとおり。

 JR北海道の夏期の旅客総数は93万4400人(前年比98%)、お盆時期は35万5600人(前年比96%)。JR東日本の夏期の旅客総数は1328万1000人(前年比102%)、お盆時期は530万8000人(前年比105%)。JR東海の夏期の旅客総数は1078万2000人(前年比105%)、お盆時期は406万9000人(前年比106%)。JR西日本の夏期の旅客総数は780万7000人(前年比111%)、お盆時期は336万3000人(前年比113%)。JR四国の夏期の旅客総数は119万3400人(前年比107%)、お盆時期は51万2600人(前年比113%)。JR九州のお盆時期は89万6000人(前年比101%)となった。

JR5社の夏期(7月17日~8月17日)の利用実績
会社名旅客数旅客数前年比新幹線前年比在来線前年比
JR北海道93万4400人98%-98%
JR東日本1328万1000人102%105%97%
JR東海1129万9600人105%104%143%
JR西日本780万7000人111%104%99%
JR四国119万3400人107%-107%

※JR四国に関しては、瀬戸大橋線と主要線区のみ。

JR6社のお盆期間(8月7日~17日)の利用実績
会社名旅客数旅客数前年比新幹線前年比在来線前年比
JR北海道35万5600人96%-96%
JR東日本530万8000人105%107%100%
JR東海428万4000人106%105%124%
JR西日本336万3000人113%104%110%
JR四国51万2600人113%-113%
JR九州89万6000人101%101%101%

※JR東日本に関しては16線区のみ。JR西日本の新幹線の前年比に関しては、北陸新幹線を含まず山陽新幹線の比較のみ。JR四国に関しては、瀬戸大橋線と主要線区のみ。

 JR北海道は、期間中に千歳線の人身事故や石北線の路盤流出、8月11日の大雨の影響などで期間中に422本の列車が運休。全主要線区で2万2100人の利用者数減となった。

 JR東日本は、台風11号や大雨の影響、8月2日の東北新幹線での信号機トラブル、8月4日の根岸線での架線切断などのトラブルがあったもののおおむね順調に運行されたことにより、利用者数が伸びている。

 JR東海は、台風や大雨の影響で一部の列車に運休が出た以外は順調に推移して利用者が伸びている。在来線の前年比は、2014年7月11日~8月6日に中央本線 中津川駅~上松駅間が大雨の影響で不通になったため、その分の伸びが数字として表われている。

 JR西日本は、新幹線の利用率が堅調かつ、在来線特急でも関西国際空港と大阪エリア、京都駅などを結ぶ「はるか」で115%、山陰線の「きのさき」「まいづる」で111%、瀬戸大橋線「しおかぜ」「南風」で109%と前年よりも利用率が伸びているため、在来線も前年比の伸びが高くなっている。

 JR四国は、高知県を震源とする地震の影響で予讃線の特急列車4本が運休したものの順調な輸送状況。2014年の台風による輸送障害の反動もあり、2015年は前年比を大きく伸ばしている。

 JR九州は、8月12日に豪雨の影響で長崎本線の列車に影響が出たものの、その他は順調な運転状況となり、旅客数を伸ばしている。

【お詫びと訂正】記事初出時、特急「はるか」の停車駅の記述に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。

(編集部:柴田 進)