週末駅弁
東京駅「春のたっぷり野菜弁当」
春の野菜・きのこ・豆・果実類を26種類使用
2017年4月21日 18:01
「春のたっぷり野菜弁当」は、2月15日から5月23日まで期間限定で発売されている、野菜をたっぷりと使ったお弁当です。なんといっても、「野菜・きのこ・豆・果実類を26種類使用」というキャッチコピーが光ります。パッケージのパステルカラーもさることながら、中身も彩り豊かな、落ち着いた春の雰囲気。フタを開けると、優しい色の野菜たちが目に入ります。
左下には、こんにゃく由来でカロリーコントロールに優れた「マンナン」入りのご飯が入っています。モチモチ感があって口に頬張るのが気持ちよく、少し冷めてしまっても美味しいという発見がありました。ご飯の上の付け合わせは、ショウガをおかかで和えたもので、シンプルなおかかご飯よりもさっぱりと食べられるので、おかずに手を伸ばす食欲もぐんぐん増してきます。
左上には芽キャベツ・玉ねぎ・コーンのコンソメ煮。芽キャベツは身がぎっしりと詰まっていて噛み応えがあり、芽キャベツの甘みと、ほのかなコショウのスパイスが合わさって美味しい。揚げじゃがいもはトマト煮がかかってホクホクとした口当たりがあり、ほかと比べると特に洋風おかずのスペースになっています。
中央上は煮物がメインで、人参、こんにゃく、たけのこ、しいたけ、ごぼう、がんもなどが入っています。ほかのスペースに比べると野菜がやや大きくカットされており、ゴロッとした野菜感が楽しめます。和風だしの味付けで甘辛く煮てあって、味もややしっかり目に付いているという印象でした。
右上には、アスパラとレンコンの天ぷらが入っています。天ぷらとしてはしっとりとしていますが、アスパラはシャキシャキ感が残っていて歯応えがあります。特にレンコンの甘さには驚きました。かぼちゃは煮物だと思っていましたが、実際にはサッと揚げてあるもののようでした。ゆず入りのわらび餅は、おかずを一通り食べ終わったあとに食べました。
右下には花人参と、菜の花の梅かつお和え。爽やかなエグみが心地よく、特に春を感じられるものです。菜の花は、普段はスーパーで買って食べるような機会がなく、弁当ならではかもしれません。ほかにごぼうのさきがきをゴマと白和えにしたサラダが、少々酸味の効いた家庭的な味に仕上がっています。
このように、列挙できないほど食材の種類がとにかく多く、野菜好きの私には飽きない弁当でした。「何が入っているんだろう?」と数えたり、あれこれすきまを探したりするのも楽しさの一つ。ヘルシーなので、女性の方に積極的に選んでほしいお弁当です。各地の名物弁当は数知れませんが、野菜をメインにした季節弁当は意外と少ないかもしれないので、買いたいときに、あってほしいお弁当だと思います。
「春のたっぷり野菜弁当」
価格: 870円(税込)
販売駅: 東京駅ほか
購入場所: 東京駅 駅弁屋 「祭」
購入日: 2017年4月21日