旅レポ

アクティブすぎるハワイツアーに参加してみた(その9)

トロリー乗り放題&フラの無料体験が可能など個人旅行者に優しいJAL

ワイキキを歩いていると頻繁に見かける、ジャルパックのレインボートロリー。オアフ島ノースショア在住のアーティスト、ヘザー・ブラウンさんの絵が車体に描かれている

 アクティビティを体験するハワイツアーの最終回として、日本からハワイまでの移動手段として利用したJAL(日本航空)を取り上げる。JALはハワイ路線に非常に力を入れており、成田~ホノルル線については新・間隔エコノミーシート「SKY WIDER(スカイワイダー)」を搭載したボーイング 767-300ER(愛称:スカイスイート 767、略称:SS6)を今シーズンから片道2便(9月~10月は1便増便して3便)投入しているのは、初回に紹介したとおり。ここでは、JALを使ってハワイに行った際に得られる便利情報をお届けする。

 ワイキキに1度でも行ったことのある人はご存じだろうが、ワイキキの街中を観光客の足として走り回っているのが「ワイキキトロリー」になる。ワイキキの街中とハワイ最大のショッピングセンター「アラモアナセンター」を結ぶピンクライン、ワイキキとダイヤモンドヘッドを結ぶグリーンラインなど4つの路線を用意。例えばピンクラインだと片道1回2ドルが基本料金となり、1日、4日、7日4ライン乗り放題チケットなど様々な有料チケットを用意している。また、JCBカードを持っていれば、ワイキキとアラモアナセンターへ向かうピンクラインは無料というサービスも行なっている。

ワイキキトロリーのピンクライン。トロリータイプも2階建てバスタイプも、どちらもJCBカードがあれば無料乗車可能だ

 この便利なトロリーだが、日本からの観光客が多いこともあって、各旅行会社はツアー商品の目玉として独自のトロリーを運行。例えばジャルパックであればレインボートロリーが乗り放題だし、H.I.S.であればレアレアトロリー、JTBであればOLI'OLIトロリーが乗り放題となる。ただ、これらのトロリーは旅行商品購入者専用となっており、レインボートロリーは2012年まで、ジャルパックを使ってハワイに来た人しか利用できなかった。

 ところがJALは、このレインボートロリーのアラモアナルートについては、ジャルパック利用者に加え、2013年よりJAL便利用者にも開放。具体的には、日本からハワイへのJAL便個人運賃ならびにマイル利用による特典航空券利用者に対して「JALOALO(ジャロアロ)カード」を発行。このJALOALOカードを、トロリーの運転手に見せれば無料でレインボートロリーのアラモアナルートが利用できるようになった。

 さらに、ビジネスクラス個人運賃ならびにマイル利用によるビジネスクラス特典航空券利用者については、「JALOALOカード ALI'I」を発行。JALOALOカード ALI'I所有者および、ジャルパックが運営する海外ホテル予約サイト「ジャルパック海外e-ホテル」利用者であれば、アラモアナルートに加え、ダイヤモンドヘッドルートも利用可能になっている。

オープンタイプのレインボートロリー。ワイキキとアラモアナを結ぶルートに使われている
こちらはクローズドタイプのレインボートロリー。写真のものはダイヤモンドヘッドルートで使用されていた
JALOALOカード ALI'I。このカードがあれば個人手配の旅行者でも、アラモアナルート、ダイヤモンドヘッドルートのどちらも無料乗車可能。ジャルパック利用者であれば、2階建てバスタイプも利用可能など、さらなる利便性が提供されている
オープンタイプのレインボートロリーでワイキキを移動中。ハワイの風が心地よく、乗っていて気持ちがよい

 今回JALOALOカード ALI'Iを利用してレインボートロリーのアラモアナルートに乗ってみたが、確かに運転手に見せるだけで無料で乗ることができた。レインボートロリーのアラモアナルートは、ワイキキトロリーのピンクラインよりも空いているので、JAL便で個人手配をする人はJALOALOカードの申込みを忘れないようにしていただきたい。今シーズンからは「空港送迎タクシーの定額サービス」などが増えており、食事の割引やデザートサービスなども可能となっている。

無料体験プログラムも体験

 このJALOALOカードに加え、JALが提供しているのがハワイでの「無料体験プログラム」。これは、ハワイの文化などを体験できるもので、「ハワイのマナを感じる モーニング・フラ」「グルメ&ショッピング カイルアタウン自由散歩」「ハレイワタウン自由散策」などが用意されている。JAL便利用者であれば、日付によって実施プログラムが異なるものの、いずれか1つのプログラムを申込み可能で、今回、ハワイのマナを感じる モーニング・フラを体験することができた。

集合場所に立てられていた無料体験プログラムの旗
今回フラを教えていただいた先生

 モーニング・フラというだけあって、朝早く集合。集合場所は、ショッピングセンター「ワイキキ ビーチ・ウォーク」前の広場で、シェラトン・ワイキキからは歩いて5分程度の場所だった。集合場所に行ってみると、予想したとおり女性の参加者が多い。男性の参加者もいたが、15対1くらいの割合だった。JALもそれは分かっているようで、女性の参加者には希望者にフラ用のスカートを貸出。女性であれば、さらにノリノリでフラを楽しめるわけだ。男性も頼み込めば貸してくれるかもしれないが、とてもそんな勇気はなかった。

 集合したらワイキキビーチへと移動。「アウトリガー・リーフ・ワイキキ・ビーチ・リゾート」前のビーチでフラのレッスンが始まった。レッスンはフラにおける表現など、細かな動きを丁寧に教えてくれる。しかし、踊りの不得意な記者は、なかなか先生と同じ表現ができない。花や雨、波などを表現しようとしても滑らかな動きを再現できず、どうしても適当な踊りになってしまう。記者のまわりには男性が数名おり、先生はこちらをチラ見しながら苦笑していた雰囲気だった。

ハワイのマナを感じる モーニング・フラの1シーン。このような雰囲気の中でフラレッスンが行なわれた(写真提供:JAL)

 正直、フラというと柔らかな踊りから想像されるほど容易なものではなく、姿勢を維持するのに思ったよりも筋力を使う。これはちょっとしたスポーツと言っても間違いはないだろう。うまく踊ることはできなかったものの、朝のビーチで青い空と青い海、そしてハワイの景色を見ながら体を動かすのは気持ちがいい。マナを感じることができたかは微妙だが、気持ちをリフレッシュできたのは間違いない。無料体験プログラムを申し込む際には、検討していただきたいプログラムだ。

ハワイの昼食でお勧めなのがハンバーグ。各種のお店があるが、これは高級ステーキレストラン「ウルフギャング・ステーキハウス(Wolfgang's Steakhouse)のもの。ランチタイムであれば15.95ドル(税・チップ別)。肉汁たっぷり、チーズたっぷり

 今回のハワイ ホノルル空港への往路は、新・間隔エコノミーシートを搭載するスカイスイート767だったが、復路はホノルル~羽田便のため、通常のエコノミーシートを搭載するボーイング 777型機だった。スカイスイート767と比べるとエコノミーシートは足下が狭かったが、ボーイング 777のほうが胴体が一回り大きいためか、室内空間の広さを感じることができ、意外と快適だった。電源やエンターテイメントシステムなど装備を比較すると劣るが、スカイスイート767が飛び抜けてできがよい(なにせ、世界最高クラスのエコノミーシートだ)だけだ。どの便を利用するかは就航時間帯によって選ぶのがよいだろう。

成田~ホノルルの往路で利用したJALのスカイスイート767
スカイスイート767発表時に撮影した新・間隔エコノミーシート。USB電源などもあり、スマホ時代に対応した設備を持つ

 5泊7日のアクティビティ体験ツアーを終えて思うのは、ハワイには数多くの自然があることと、自然を学習するためにはツアーガイドさんが欠かせないこと。カウアイ島のボビーさんもそうだが、アロハアイナエコツアーズの長坂まり子さんには、本当にいろいろなことを教えていただいた。

 さまざまなアクティビティを紹介してきたが、気に入ったアクティビティがあったら、ぜひハワイに行って体験してみてほしい。JALに予約状況を確認したところ、「9月のシルバーウィークは満席に近いのですが、それ以降であれば席はまだまだあります」とのこと。JALは10月以降の無料体験プログラムのスケジュールを公開しており、JALで行く場合は「RESORTFUL! JAL HAWAII」をチェックして、JALOALOカードの登録や無料体験プログラムのスケジュールを確認しておくのがお勧めだ。

JALハワイ線オリジナルミュージックビデオ「My Resortful /Jake Shimabukuro」。RESORTFUL! JAL HAWAIIで公開されている映像で、ウクレレミュージシャンJake Shimabukuro氏のオリジナルソングが楽しめる

編集部:谷川 潔