旅レポ
開戦から75年、ホノルル空港から約15分の真珠湾「USS アリゾナ記念館」へ
2016年12月28日 06:00
日本人の海外旅行先として人気のあるハワイ。リゾートウェディングの場所としての人気も高く、オアフ島ホノルルを訪れると、結婚式直後のカップルや記念写真を撮影するカップルを多く見かける。
そのハワイだが、米国海軍の重要な基地である真珠湾(パールハーバー)があったことから、日本(大日本帝国)が1941年12月8日(現地時間12月7日)に真珠湾に奇襲攻撃をかけ、日米開戦のきっかけとなった場所としても知られている。日本から米国への開戦通告が遅れたことから、米国からはリメンバー・パールハーバーとして反抗のスローガンともなった場所だ。
この真珠湾だが、現在でも米海軍の主要な基地であることには変わりないが、米国のナショナルパーク「パールハーバー・ヒストリック・サイツ(Pearl Harbor Historic Sites)」となっているエリアがあり、そこには日本の真珠湾攻撃の際に沈んだ戦艦「アリゾナ」の上に記念館(USS Arizona Memorial)が設けられている。真珠湾に沈むアリゾナの船体の上に建物が設けられ、そこには亡くなった人たちの名前が刻まれている。開戦から75年の2016年12月28日(現地時間12月27日)オバマ大統領と安倍首相がともに訪れることになっており、米国にとっても日本にとっても特別な場所になる。
このアリゾナ記念館は、ナショナルパークのため無料で訪れることができる。ホノルル空港からクルマで約15分のパールハーバー・ヒストリック・サイツに行き、チケットカウンターで対岸に渡るランチの予約券を受け取る。予約券にはランチの出発時刻が印刷されており、その時刻になると定員制のランチが出発する。注意点は、パールハーバー・ヒストリック・サイツが基地の一部となるため、持ち込み荷物が制限されていること。身のまわりのものしか持ち込めず、バッグ類は入り口で預けることになる。
土曜日や日曜日は多くの人が訪れるため、ランチのチケットを受け取ったら2時間後ということは普通にある。できるなら平日の午前中に訪れて、静かに祈りを捧げたい。
このエリアには、戦艦ミズーリ記念館や太平洋航空博物館など第二次世界大戦を記録する施設がいくつかある。各種ツアーなどがさまざまな旅行代理店から発売されているが、お勧めはタクシーやトロリー(ワイキキトロリー パープルライン)、Uberなどの手段を使って、時間に余裕をもって訪れること。今回、ホノルル空港からタクシーでパールハーバー・ヒストリック・サイツまでは18ドル(約2120円、1ドル=118円換算)、パールハーバー・ヒストリック・サイツからワイキキまではUberで21.25ドル(約2510円)だった。
「USS アリゾナ記念館」には身軽な状態かつ時間に余裕を持って訪れ、日米の戦争について考える時間を作っていただければと思う。