旅レポ
12月のハワイのビッグイベント「JALホノルルマラソン2016」(その2)
10kmのウォークイベント「レースデーウォーク」に参加してみた
2016年12月14日 00:05
マラソンを志す者なら、誰もが憧れる「JALホノルルマラソン」。筆者もずっと行きたいと思っていたのだが、なにせ開催が12月。この師走に何日も仕事を休むのははばかられると、なかなか実行に移せずにいた。しかし今回、トラベル Watchからの取材依頼で行けることに! ブラボ~! とはいえフルマラソンに向けての練習をまったくしていなかったので、さすがに体調が心配になり、「JALホノルルマラソン2016・レースデーウォーク」に参加することにした。
「レースデーウォーク」とは「JALホノルルマラソン」と同時に開催されるイベントで、アラモアナ公園からカピオラニ公園までの10kmをウォーキングするイベント。ホノルルマラソンと同じコースを歩くことができ、ハワイの観光名所や風光明媚な景色を堪能できるとあって人気だ。今回は2732名(日本人2050名)が参加。競技ではないのでタイムの計測は行なわず、順位を競うこともない。
まずはゼッケンを受け取りにハワイコンベンションセンターへ
ホノルルには大会2日前に到着した。その足でゼッケンを受け取りにハワイコンベンションセンターのパケット・ピックアップ会場に向かう。ゼッケンは大会3日前から受け取りが可能だ。会場ではゼッケンの受取時間に合わせて、「ホノルルマラソン・エキスポ(EXPO)」を開催。会場に入るとついそっちの方に気を取られてしまうが、まずは本来の目的のナンバーカードをゲットすることに。事前にメールで届いたゼッケンの番号の受付場所に行って、ゼッケンと記念Tシャツをもらう。このTシャツのデザインだが、大会によっては「えー、このデザインないわ~」というものがあったりするが、今回のTシャツはなかなかシックでカッコイイ。大会当日にはこのTシャツを着ることに決める。
パケット・ピックアップ会場には、「JALテント受付」もある。JALテントはゴール地点に設置され、ゴールしたランナーにドリンクや軽食、氷などを提供してくれる。JAL便を利用してホノルルに来た個人旅行客の中で、マラソンやウォークに参加する人は無料で利用できるので、筆者もJAL便でホノルル入りしたためちゃっかり受け付け。ゼッケンに目印となるJALのシールを貼ってもらった。そのほか大会記念バッグの配布があったのでもれなくゲット。大会当日の荷物の預かりサービスもあったが、これはマラソンのみだった。残念……。
パケット・ピックアップ会場を出ると、大会記念グッズ売り場に入るのだが、その入り口にはスタートラインが。ここは記念撮影スポットなので、筆者も例にもれずゼッケンを持ってニッコリ。大会記念グッズ売り場を抜けると、大会ロゴマークの付近に人だかり。実はこのマークにはホノルルマラソン参加者の名前が書かれていて、みんな自分の名前を探していたのだ。「レースデーウォーク」参加者の名前は書かれていないが、いずれ参加するときのために練習がてら探してみた。セカンドネーム(名字)のアルファベット順に記載されているようで、筆者は綿谷で「W」なので探しやすい。「W」の欄にはWATANABEさんがたくさん名前を連ねていた。
いよいよ大会当日! 気持ちが高まる
「レースデーウォーク」のスタートは5時20分ごろ。かなり余裕を見て、大会当日は2時に起床した。準備をしていると、隣の部屋からアラームの音が聞こえる。そして別の部屋からも……。約3万人が参加する「ホノルルマラソン」だけに、同じホテルの人たちも多数参加する模様。「みんな頑張って!」。心に一体感が芽生える。
通りに出ると、多くのランナーがバス乗り場やスタート地点に向かって歩いている。ホテルからスタート地点までは約3.5kmあったのだが、ウォーミングアップを兼ねて歩くことにする。途中のエイドステーションでは、ボランティアスタッフが懸命に準備を進めていた。
40分ほど歩いてアラモアナ・ショッピングセンターの前に到着。スタート地点はもっと先だが、スタート地点から予想タイムが2~3時間、3~4時間、4~5時間、5~6時間のランナーの待機スペースがあり、「レースデーウォーク」参加者はさらにその後ろに並ぶ。
4時55分に車椅子の選手がスタート。5時に花火が打ち上がり、マラソンランナーが走り始める。とはいえ3万人もの大人数なので、スタート地点は団子状態。「レースデーウォーク」の参加者がどんどん進んでいき、入り混じりながら5時20分にスタートを切った。
アラモアナ通りを大勢の参加者たちと歩く。まるで夜の遠足のようだ。ファミリーの参加が多く、ほほ笑ましい。途中でカカアコに新しくできた人気のお店を発見。タクシーやバスなら見落としてしまいがちなことでも、歩きだと周囲の景色がよく観察できるのがいい。ダウンタウンに入ると、イルミネーションで彩られている建物が多くなってきた。サンタやクリスマスツリー、スノーマンなど、キレイなイルミネーションが並ぶ。この周辺は「ホノルル・シティ・ライツ」のメイン会場で、毎年12月の第1土曜日から正月明けまでの約1カ月間、イルミネーションとクリスマスデコレーションで彩られる。まるでイルミネーションツアーに参加している気分になる。
そうこうしている間に5km地点に到着。そこからさらに進むと、スタートまで待機していたアラモアナショッピングセンターの前の通りに出た。そこからはカラカウア通りをビーチに向かって歩く。徐々に空が明るくなってくる。朝の様子をこんなにじっくり見たのは、何年ぶりだろう? 朝のすがすがしさを感じながら、残りのコースを歩く。
市街の道路を封鎖して行なうマラソン大会でありながら、ホノルルマラソンには制限時間や関門がない。もちろん「レースデーウォーク」にも制限時間などはない。それは街の人たちの協力があってこそ。ホノルルマラソンのボランティアは1万人にもなると聞いた。エイドステーションで水を渡してくれるスタッフや沿道で応援してくれる人たちを見ながら、「アロハ・スピリッツ」の有り難さを感じる。
このイベントも終盤に近づき、すっかり朝。右側にはビーチが広がり、青空や朝日、雲が織りなす朝焼けの美しさに心が奪われる。そんな美しい景色を望みながらカピオラニ公園に到着。ゴールでは完歩証と記念うちわを受け取り、「レースデーウォーク」が幕を閉じた。到着時刻は7時16分。約2時間かけて、ここまで歩いてきたというわけだ。
真っ暗な状態から空が白んで朝を迎える様子やイルミネーションの美しさ、ボランティアスタッフのサポートや沿道の応援など、普段は体験できない時間を過ごせたことに大満足。JALテントでも明るく出迎えてもらって、ドリンクや軽食を味わいながら、楽しかったウォークイベントを思い返した。