【イベントレポート】ツーリズムEXPOジャパン2015
ANAのCAらによるトークから伝統舞踊まで、バラエティ豊かな最終日のBステージ(その4)
(2015/9/29 14:22)
- 2015年9月24日~27日 開催
ツーリズムEXPOジャパン最終日の午後を迎えても、多くの来場者で会場は盛り上がり、世界のビールが味わえるフードコートのすぐそばに設置されたBステージは、ビールを片手に観覧する人も多く見受けられた。今回は9月27日午後に行われた33ステージを紹介する。
ANA BLUE WING
ANA(全日本空輸)のステージは、ANAが取り組んでいる「ANA BLUE WINGプログラム」についてのトークショー。このANA BLUE WINGプログラムを企画し立ち上げた深堀氏と、メンバーのCA(客室乗務員)4人が登壇し、プログラムの紹介や立ち上げのストーリーを披露した。
災害や貧困などの問題で、ANAが直接、何かを作ったり手助けしたりすることは難しい。ANA BLUE WINGプログラムとは、世の中をよくしようと活動しているリーダー達のフライトをサポートすることで、間接的に世の中をよくしていこうというもの。活動は業務外で、「世の中をよりよくしたい」という志に賛同した27名の有志により、4年がかりでプロジェクトを立ち上げた。
ANA BLUE WINGプログラムの担当者であり、企画立案をしたマーケットコミュニケーション部の深堀昴氏は、アイデアのきっかけや、立ち上げまでの苦労を話した。また、ANA BLUE WINGプログラムの仕組み、参加する方法などを分かりやすく紹介。
ANA BLUE WINGのサイトから航空券を購入すると、その1%分が世界で活躍するリーダーの支援となる。旅行に行かなくても、ANAクレジットカードで買い物をした際に得られるマイルを寄付することもできる。さらに、ANA BLUE WINGサイトに掲載されているリーダー達のストーリーをSNSでシェアするだけで、マイルを寄付することになるという。
タイ古典仮面舞踏劇「コーン」
タイのステージは、仮面劇「コーン」を上演。コーンは、タイ王室に500年以上前から伝わる古典仮面舞踏劇で、インドのラーマーヤナを発祥とするラーマキエンの1エピソードを表現している。鬼退治がテーマとなるこの物語は、中国の西遊記や日本の桃太郎との関連性も指摘されているという。
衣裳を身にまとって音楽に合わせて踊り、ストーリーが進んでいくため、特に説明がなくても内容が分かりやすく、最後は客席から拍手がわき起こっていた。
ボリビアのフォルクローレ音楽と民族舞踊
ボリビアのパフォーマンスは、「DANZA Bolivia」と「Cuarteto mi Bolivia」によるボリビアのフォルクローレ音楽と、華やかな民族舞踊で賑やかなステージとなった。観客席には曲に合わせて歌う人も多く、フォルクローレの人気の高さを感じた。
2曲の演奏が終わったところで、ボリビアからのおみやげとして、サンポーニャ(笛状の楽器)とチャランゴ(小さいギターのような弦楽器)をプレゼントするジャンケン大会が始まり、会場はヒートアップ。観客の興奮も収まらないまま残り2曲を熱唱してCuarteto mi Boliviaの演奏は終了した。
演奏の後は再びダンスのステージになったが、男性ダンサーのリズムに合わせた力強い足踏みに、ステージが大きく揺れていた。ステップは常にステージを蹴りつけるような強さで、大きく脚を上げる、高く飛び跳ねるなど、男性ダンサーのアクロバティックな動きが印象に残った。