【イベントレポート】ツーリズムEXPOジャパン2016

パナソニック、次世代のカラーバーコードを使った多言語ガイドソリューションを展示

2016年9月22日~25日 開催

パナソニックが展示している観光施設向けのカラーバーコードソリューション「TranslLet's(トランスレッツ)」

 9月22日に開幕した「ツーリズムEXPOジャパン2016」。そのなかに設けられた「ツーリズムテクノロジー」と題した最新のICTソリューションを扱うブース群では、パナソニック ソリューションテクノロジーがカラーバーコード「カメレオンコード」による施設ガイドソリューション「TranslLet's(トランスレッツ)」を展示している。

 カメレオンコードは、次世代のQRコードとも呼ばれる、認識性に優れた2次元バーコード。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色からなるドットマトリクスで構成され、Android/iOS対応の専用アプリで読み取ることにより、そのパターンに応じた情報を取得できる仕組みになっている。

「TranslLet's」の概要とシステム構成イメージ

 同社ではこのカメレオンコードを、観光施設等の案内表示板や印刷物などに掲示することを想定している。カメレオンコードに、あらかじめ関連づけたWebコンテンツなどに誘導する情報を埋め込んでおき、そのコンテンツを最大26言語の多言語で展開することで、訪日外国人らが施設の詳細な情報を母国語で知ることができる。

 案内表示で多言語を併記するよりも導入コストや手間が少なく、多彩なコンテンツ表現が可能で、QRコードの数十倍とされる高い認識精度によって離れたところや角度のある場所からでも読み取れるといったメリットがある。

 また、利用履歴の分析機能も用意しており、観光客誘致に向けた対策もしやすいとしている。先述の通りCMYKの4色で表現されているため、安価なインクジェット方式のカラープリンターできれいに印刷できる点もポイントだ。

専用アプリを使ってカメレオンコードを読み取る
デモ用に設置されているカメレオンコード。2メートルほど離れた場所からでも一瞬で読み取った
適切な言語のコンテンツがスマートフォン上に表示される

 導入コストの目安は、コード数50個、5言語対応で初期費用30万円、年間費用は100万円ほど。コード数や対応言語の数、コンテンツ制作の有無によって費用は異なってくるという。