【イベントレポート】ファンボロー国際航空ショー2016

「ブライトリング・ウィングウォーカーズ」が本拠地イギリスで華麗なショー

空飛ぶ複葉機の上で女性がアクロバット

2016年7月11日~17日(現地時間)開催

 7月11日~17日(現地時間)に開催されている「ファンボロー国際航空ショー(Farnborough International Airshow)2016」では、さまざまな飛行展示が行なわれている。トレードショーの期間中はセールス活動の一環として機体のアピールを目的としたものが中心となるが、15日に学生らを招待した「Futures Day」にはショー要素が強い飛行展示も実施された。その一つが、女性が空飛ぶ複葉機のうえでアクロバティックなショーを披露する「ブライトリング・ウィングウォーカーズ」だ。2015年には日本でも初めてショーが行なわれた。

 レッドブル・エアレースで初優勝を飾った室屋義秀選手へのスポンサーシップなど、飛行競技全般にわたっての支援活動に積極的なブライトリングが展開するのが、「ブライトリング・ウィングウォーカーズ」。“ウィングウォーカー”とは、空飛ぶ飛行機の上でショーを行なう人のことで、「ボーイング・ステアマン モデル75」という複座式複葉機の上に取り付けられた支柱に体をつないだ女性がアクロバットショーを披露する。

 編隊は4機で、それぞれにパイロットとウィングウォーカーズの1組2名が搭乗する。地上から見るとウィングウォーカーズの体はいかにも小さいが、それでも4名がシンクロナイズドスイミングのように揃っており、いまどんな動きをしているのか目が離せない。さらに、編隊飛行や宙返りなどアクロバット飛行そのものの見応えもある。

 この日はあいにくの曇天で、風も弱く、スモークが晴れにくいという条件ではあったのだが、ウィングウォーカー、アクロバット飛行それぞれの演目の最後に、空中で支柱から体を外してコックピットに戻るという見ているこちらもスリリングな大技を決め、地上に帰ってきた。