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キャセイパシフィック航空、名古屋就航50周年で松阪牛の記念機内食を3月提供

A350導入など創立70周年を迎える2016年の取り組みを紹介

2016年1月29日 実施

3月に名古屋就航50周年を迎えることから、名古屋発のCX533便のビジネスクラスで松阪牛を使った機内食を提供

 キャセイパシフィック航空は1月28日、プレス懇親会を実施し、日本支社長クラレンス・タイ氏と、2015年8月に日本支社営業本部長に就任したニック・ブルックス氏が、2016年の取り組みを含む同社の最新情報を紹介した。

 キャセイパシフィック航空にとって2016年は、1946年9月24日の会社設立から70周年を迎える重要な年となる。日本乗り入れからは57周年となるが、このうち名古屋への乗り入れは、1966年3月11日に就航して以来50周年を迎える。その就航50周年を記念し、3月1日~31日にはCX533便のビジネスクラスでA5等級の松阪肉を利用した特別機内食を提供する。

キャセイパシフィック航空 クラレンス・タイ氏
キャセイパシフィック航空 日本支社営業本部長 ニック・ブルックス氏
キャセイパシフィック航空は1946年9月24日の会社設立から、2016年で70周年を迎える。日本乗り入れは1959年のことで、2016年で57周年となる

 2014年から進めている新ブランドコンセプトの導入についても継続。2014年12月には、世界で初めて新ブランドコンセプトに基づいた「キャセイパシフィック・ラウンジ」を羽田空港にオープンしているが、1周年を迎えて、シグネチャーカクテルや朝食の「中華粥」などの新メニューを提供している。

2014年から新たなブランドコンセプトに基づいてロゴマークも修正。おなじみのBrushwingなどもわずかに修正が加えられている
2014年12月に世界で初めて新ブランドコンセプトを採用したラウンジとして開設した羽田空港の「キャセイパシフィック・ラウンジ」。新メニューの提供を続々と進めている
12月から提供を開始したシグネチャーカクテル「Sweet Haneda」(写真左)と、「Haneda Jade」(写真右)

 また、2015年11月には新たな機体デザインを発表し、その第1便が羽田路線に投入された。さらに、2016年1月には新塗装貨物機の初号機も運航を開始した。この新塗装は5年をかけて全保有機材に適用していくとした。

 機材の面では、2016年よりエアバス A350-900型機とA350-1000型機を導入。2016年上半期に最初のA350-900型機を受領予定で、同年中に12機、2017年に10機、そして2018年以降に26機のA350-1000型機を導入。

 このA350型機を利用して、さまざまな長距離直行便を就航させられるようになり、ネットワークを拡大する。すでに発表している都市としては、香港~マドリード(スペイン)を2016年6月2日、香港~ロンドン・ガトウィック(イギリス)を9月2日に就航(いずれも週4便を予定)。これら新路線にA350型機を投入する。

新塗装第1便は羽田路線に投入。キャセイパシフィック・ラウンジからよく見える場所に駐機した
新塗装の尾翼デザイン
Brushwingを機首部にも目立つように配置した新塗装機
貨物機の新塗装機も1月に初号機が就航した
フランス・トゥールーズにあるエアバスの工場で製造が進められるキャセイパシフィック航空のエアバス A350-900型機
6月2日にスペインのマドリードに就航
9月2日にはイギリス・ロンドンのガトウィック空港に就航する

 このほか、1月28日に発表した香港ドラゴン航空の「キャセイドラゴン航空」へのブランド変更についても言及。「ブランドをより近いものにして、お客様にシームレスなブランドイメージを提供。2つの航空会社を明確に結び付け、キャセイの名前、アイコンのBrushwing(ブラッシュウイング)のロゴを香港ドラゴン航空にも用いることで、2つの航空会社の密な関係とプレミアムなサービスを、はっきりと分かりやすく示せると考えている」(ブルックス氏)と目的を解説した。

香港ドラゴン航空を「キャセイドラゴン航空」へリブランド。キャセイパシフィック航空のブランドイメージへ近づけることで両社の密な関係を分かりやすくする

(編集部:多和田新也)