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国交省、地方創生の核となる取り組みを行なう2015年度の「重点『道の駅』」
全国38カ所を選定
(2016/1/27 16:21)
- 2016年1月27日 発表
国土交通省道路局は1月27日、地方創生の核となる優れた取り組みを応援するために実施している「重点『道の駅』」の2015年度の選定結果を発表した。2015年度は地方創生に資する地産地消の促進および小さな拠点の形成などを目指した道の駅の新設またはリニューアルに関する企画提案を募集していた。
取り組み内容により、以下の8カテゴリで選定。併せて、道の駅相互のネットワーク化で効果を発揮する道の駅も対象となる。
産業振興:地域の特産品を活かした産業振興
地域福祉:地域の高齢化等に対応した住民サービス(地域福祉)を提供
交通結節点:公共交通の結節点として地域住民に交通サービスを提供
防災:災害時に高度な防災機能を発揮
観光総合窓口:地域の観光総合窓口
インバウンド観光:インバウンド観光を促進
地方移住等促進:地方移住、ふるさと納税推進に貢献
交流・連携:地域間の交流、連携を促進
- ●産業振興
- たろう(岩手県宮古市):
- 水産物の直売や6次産業化による漁業復興・再生の拠点。
- 常陸大宮(茨城県常陸大宮市):
- 全国でも生産量の少ない洋野菜の地産地消及びブランド化の推進。
- つる(仮称、山梨県都留市):
- 地域伝統野菜の加工品開発による6次産業化。
- 季楽里あさひ(千葉県旭市):
- 基幹病院等と連携し「医食農同源」をテーマに、豊富な地元農水産物を活用した地産地消の推進。
- さくみなみ(仮称、長野県佐久市):
- 健康長寿をテーマに、健康長寿野菜や健康長寿食の提供による地産地消の推進。
- くろべ(仮称、富山県黒部市):
- 豊かな農産物と希少な海産物を活用した6次産業化の拠点。
- パーク七里御浜(三重県御浜町):
- 柑橘加工商品の開発と6次産業化の推進。
- 浅井三姉妹の郷(滋賀県長浜市):
- 起業や商品開発をサポートする「チャレンジショップ」の設置による地産地消型産業の振興。
- 南山城村(仮称、京都府南山城村):
- 「村で暮らし続けるための仕掛け作り」として、特産品である南山城茶を活用した商品開発。
- かなん(大阪府河南町):
- なにわの伝統野菜を使った商品を開発・提供するための施設整備。
- ことうら(仮称、鳥取県琴浦町):
- 隣接する既存の道の駅との機能分担及び連携し、地元特産品を活用した6次産業化など地産地消の推進。
- 美馬(仮称、徳島県美馬市):
- 地元農林水産物の集出荷システムを活用した産地直売所の設置や地域野菜を活用した6次産業化推進。
- ぎのざ(沖縄宜野座村):
- 宜野座エコ農産物や人材資源等を活用し「食育・地産地消活動」の促進。
- ●地域福祉
- よこはま(青森県横浜町):
- 周辺施設を活用した、地方創生拠点を形成する自動車専用道路IC直結の道の駅。
- までい館(仮称、福島県飯舘村):
- 原発災害からの帰村時の日常生活を支える、役場や医療機関等と連携した復興拠点。
- しもにた(群馬県下仁田町):
- 買い物困難者への宅配サービス提供、子育てサポート、公共交通バスの結節点化などによる「小さな拠点」の形成。
- たがみ(仮称、新潟県田上町):
- 道の駅周辺に公共サービスと生活サービス機能を集約。道の駅と集落地域等を結ぶ公共交通・宅配サービスの導入。
- 信州新野千石平(長野県阿南町):
- 高齢者への宅配サービスを通じた買物支援や安否確認、町民バスと連携した中山間地の生活支援。
- 明宝(岐阜県郡上市):
- NPOと連携した日用品の配達及び生活支援サービスによる高齢者支援。
- 飛騨金山ぬく森の里温泉(岐阜県下呂市):
- 病院・老人福祉施設等の地域福祉機能等の集約、コミュニティバスや高齢者宅配サービス等による小さな拠点機能の向上。
- かつらぎ(仮称、奈良県葛城市):
- 高齢者の交通手段確保のためのコミュニティ―バス運行、ICT を活用した買い物支援。
- ソレーネ周南(山口県周南市):
- 高齢者の相談窓口の設置、バス停の整備による、地域住民のサポート体制の構築。
- たちばな(福岡県八女市):
- 地域福祉の向上と地域住民の安全安心な地域コニュニティ再生による行政サテライト機能の充実
- 彼杵の荘(長崎県東彼杵町):
- 障害者支援施設が行なう移動販売車による買物支援と農産物の集荷・販売システムの確立。
- ●交通結節点
- ピア21しほろ(北海道士幌町):
- 長距離バス、路線バス、地域コミュニティーバスの結節点として機能。
- 若狭おばま(福井県小浜市):
- 交通結節点機能強化(バスターミナル機能拡張、パーク&ライド)による観光促進。
- 奥伊勢おおだい(三重県大台町):
- JR、高速バス、路線バスの結節点における行政、文化、、観光、医療サービス拠点の形成。
- 北川はゆま(宮崎県延岡市):
- コミュニティバスの乗入れや高速バスストップの設置、パーク&ライド機能を備えた乗り継ぎ拠点。
- 防災
- とよはし(仮称、愛知県豊橋市):
- 南海トラフ地震等に備えた防災活動拠点。
- ●観光総合窓口
- 恐竜渓谷ジオパーク(仮称、福井県勝山市):
- 県立恐竜博物館等を活かした観光・交流拠点。コミュニティーバスによる周遊観光。
- 丹後王国食のみやこ(京都府京丹後市):
- 丹後地域の観光資源、地域食材等を紹介する観光等総合窓口。
- ●インバウンド観光
- ふたつい(秋田県能代市):
- 世界遺産「白神山地」の玄関口として、多言語化に対応したインバウンド観光案内所(スタッフ・ガイド)を配置。
- ●地方移住等促進
- あっさぶ(北海道厚沢部町):
- 日本版CCRCとの連携により高齢者移住や、新規就農による移住・定住促進に向けた情報発信や総合案内。
- 上野(群馬県上野村):
- 移住窓口を設置するなど道の駅を中心に移住・雇用対策を展開。
- たからだの里さいた(香川県三豊市):
- 道の駅の観光ポテンシャルを活かした移住促進(移住コンシェルジュによる相談窓口設置、移住体験ツアー開催等)。
- 阿蘇(熊本県阿蘇市):
- 消防署、医療センター等と連携した「小さな拠点」の形成。空き家バンク制度を活用し、移住定住等を促進。
- ●交通・連携
- 竜王かがみの里・アグリパーク竜王(滋賀県竜王町):
- 土産土法の取組を2駅(集客力のある駅と農業生産力のある駅)連携で推進。
- 国道54号沿線「道の駅」(広島県三次市、島根県雲南市/飯南町):
- 自動車道の開通により交通量が減少した国道54号沿線の4つの道の駅の相互連携による、地域の暮らしを持続的支える環境構築。