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山陽電鉄、19年ぶりの新型車両「6000系」

低騒音、きめ細やかなブレーキ制御、車内案内ディスプレイを設置

2015年5月19日発表

山陽電鉄の新型車両「6000系」

 山陽電鉄(山陽電気鉄道)は5月19日、「5030系」以来、19年ぶりとなる新型車両「6000系」を2015年度に3両編成2本を新造して導入すると発表。普通列車運用から2編成を連結した阪神線への直通特急運用まで幅広く活用される。

 「6000系」は、車内案内表示用のディスプレイを車内に3個所設け、行先、駅名マップ、乗り換え案内、ドアが開く方向などを分かりやすく4カ国語5言語(日/英/中 繁体/中 簡体/韓)で表示するほか、1人あたりのシートピッチを広げ、背もたれを高くしたバケットシートの採用、自動制御の空調装置、車いすやベビーカースペースの全車両への設置、モーター音の低減、フラット防止機能付きブレーキシステムによる騒音の低減など快適な車内空間の提供を目指している。

車いすやベビーカースペース(左)と車内案内表示用のディスプレイ(右)

 また、電力回生ブレーキの使用範囲を拡大したVVVFインバータ制御装置の採用や照明装置のLED化により、電力量を既存の3000系と比べて40%削減している。

 さらに、台車単位のきめ細やかなブレーキ制御や座席端部の仕切板の大型化、握り棒の増設、ドア閉め後に一定時間戸閉力を弱めて挟まった物を引き抜きやすくする戸挟制御機能、ホームからの転落防止策として6両編成時に先頭車の転落防止ホロの取り付けといった安全面での充実も図られている。

山陽電鉄の新型車両「6000系」の車内イメージ

編集部:柴田 進