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スマホ、タブレットを使えば見学が捗る改修後の「姫路城」
見学前に「姫路城大発見」アプリをインストールしておこう
(2015/3/28 00:10)
- 2015年3月27日 グランドオープン
兵庫県姫路市は3月26日、2009年10月から約5年半をかけて行なわれた大天守の保存修理が完成したことを受け、「姫路城大天守保存修理完成記念式典」を開催。3月27日よりグランドオープンとして一般公開を開始したことは既報の通り。
保存修理を終えた姫路城は、IT技術を活用し、見学時にスマートフォン、タブレットを活用することで、さまざまな情報を得られるハイテクなお城に生まれ変わった。大天守の見学には、スマートフォンやタブレットを持参するのがお勧めだ。
フリーWi-Fi装備
改装後の大天守は姫路市が提供する無料Wi-Fiスポットが完備された。
スマートフォンなどから接続可能なWi-Fiアクセスポイント一覧を見ると「HIMEJI_Wi-Fi」というアクセスポイントがある。ここへ接続してWebブラウザを起動すると、「HIMEJI Wi-Fi」の初期サイトへ自動的に繋がるので登録を行なう。登録といってもメールアドレスを入力するだけなので簡単だ。
実際に接続して速度を計測してみたが、受信は12.05Mbps、送信は25.24Mbpsと、公共の無料Wi-Fiとしては十分過ぎる性能。速度の計測は大天守の2階で行なったものだ。もっとも、接続する人が増えるほど、この速度は低下する。今後、無料Wi-Fiの存在が周知されて利用者が増えた時に、この速度が発揮されるとは限らないので過信は禁物だが、後述のアプリを事前にインストールし忘れた時など、契約回線のパケット使用量を抑えたい場合にはありがたい存在だ。
QRコードによるフロア案内
次に紹介するのは、姫路城大天守の各階にある見所などを紹介した案内板だ。ここにはQRコードが書かれており、QRコード読み取りアプリで読み取ると、案内板に書かれている内容と同等の内容を紹介したWebサイトへ接続される。
案内板は各階に1カ所しかないが、これを使えば、実際に見所の場所の前に立ち、その場でスマートフォンを使って解説を読むことができるので、そのポイントの面白さが増すだろう。
AR技術で見所の理解をより深める
最後に、スマートフォンアプリとAR技術を活用した展示だ。改修後の姫路城内外に置かれた展示物や見所にある名札を見ると、一部のものに「姫路城大発見アプリ AR」と書かれたロゴマークが書かれている。
これは、新たに提供を開始した「姫路城大発見アプリ」(iOS/Android)を利用することで、AR(拡張現実)技術や動画を活用した展示を見られるものだ。
例えば、東大柱のARではワイヤーフレームが表示され、どのように柱や梁が張り巡らされているかを見ることができる。そのほか、CG動画により、そのポイントが戦国時代にどのように使われていたのかのイメージ映像を確認できる。動画はそれほど長くなく、試した範囲では10~20秒程度のものばかり。時間もとられず気軽に試せるだろう。
このほか姫路城大発見アプリでは、GPSと連動して、AR展示が可能なポイントが近付くと通知する機能もある。姫路城見学を予定している人は、ぜひ事前にインストールしておきたいアプリだ。