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2016年ゴールデンウィーク期間の高速道路は、交通量、渋滞回数とも前年を下回る

2016年5月9日 発表

 国土交通省道路局、NEXCO東日本(東日本高速道路)、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)、本州四国連絡高速道路は5月9日、2016年のゴールデンウイーク期間(2016年4月28日から5月8日まで)の交通状況を発表した。

 期間中の平均交通量は1日あたり4万1800台で2015年の1日あたり4万2800台よりも約2%減少、10km以上の渋滞は274回で2015年の296回に比べて22回減少。30km以上の渋滞も20回で2015年の30回から減少している。ただし、渋滞回数や交通量の1日ごとの状況を見ると、すべてに渡って減少しているのではなく、連休前半は交通量、渋滞とも前年よりも多くなっているところもある。

 期間中の特に長い渋滞発生箇所としては、5月3日11時頃に関越自動車道下りの藤岡JCT(ジャンクション)付近で70.2kmの渋滞が発生、原因は交通集中及び事故としている。また、5月5日12時55分頃には東北自動車道上り上河内SA(サービスエリア)付近で46.5km、5月3日7時40分頃に中央自動車道下り相模湖IC(インターチェンジ)付近で43.7kmとなっている。

赤のグラフが2016年度のもの。休日パターンが前年と異なるため、ゴールデンウィーク前半は前年よりも多くなっているが後半は少なくなっている。渋滞回数は全体で減少しているが、前半は増えた日がある

 2016年のゴールデンウィークが前年と大きく変わった点としては、新東名高速道路の浜松いなさJCT~豊田東JCT間の開通や、圏央道が東名高速道路から東北道まで接続するようになったこと。

 新東名の浜松いなさJCT~豊田東JCT間と、東名の三ケ日JCT~豊田JCT間を合わせた交通量は前年比約120%となり、分担率は新東名が46%、東名が54%。渋滞回数は両道路合わせてわずか1回と大幅に減少した。

新東名、東名の交通量が分散し、渋滞が大幅に少なくなっている

 圏央道については、前年のゴールデンウィーク期間から、神崎IC~大栄JCT間、桶川加納IC~白岡勝負ICの2区間が開通し、関越道と東北道、常磐道と東関東道が圏央道で接続されたことで、圏央道より内側の関越道、東北道の交通量が減少したほか、東関東道は交通量が増加するなどの変化がみられる。

圏央道の開通により交通量が多い場所の変化が見られる

 平成28年熊本地震によって通行止めなどの影響があったNEXCO西日本九州支社管内の交通量は、主な8区間の断面交通量の比較で前年比約9%の減少。渋滞回数も2015年と比べて大幅に減少している。

(編集部:正田拓也)