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NEXCO中日本、上り坂区間での右側付加車線方式を3月28日から中央道で試行

比較的速度に自由度のある車両が自ら追い抜く方式

2016年3月28日から試行開始

今回導入する右側付加車線方式

 NEXCO中日本(中日本高速道路)は3月25日、中央自動車道下り多治見IC(インターチェンジ)~小牧IC間の上り坂区間において右側付加車線方式を3月28日から試行すると発表した。右側付加車線方式とは、右側に追い越し車線を追加し、比較的速度に自由度のある車両が自ら追い抜けるようにする方式のこと。

 中央自動車道下り多治見IC~小牧ICには3.7kmにわたり従来形式の登坂車線が設置してあったが、右側付加車線方式への切り替え工事を進めていた。この工事が完了したため、3月28日から運用を開始する。

 従来の登坂車線は走行車線の左側に設け、低速車が待避することで交通を妨げない効果を期待するものだった。ところが、今回の試行する右側付加車線方式は、第二走行車線の右側に追越車線を設けて“比較的速度に自由度のある車両”が自ら追い抜く。これにより、低速車の待避や合流がなくなり、安全性の向上を目指すという。

 なお、3月28日の天候によっては遅れる場合がある。当日は交通規制を開放次第、運用を開始する。

左が切り替え工事前の登坂車線方式、右が3月28日から試行開始する右側付加車線方式

(編集部:正田拓也)