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トリップアドバイザー、日本向けサービスの強化やサイトリニューアルについての説明会
2017年10月4日 11:41
- 2017年9月29日 実施
トリップアドバイザーは9月29日、報道向けに同社についての説明会を開催した。トリップアドバイザー 代表取締役の牧野友衛氏、同 シニアプロダクトマネージャーの神川亜矢氏がサイトリニューアルなど同社の現状について紹介した。
成長し続けるトリップアドバイザー
トリップアドバイザーは旅行に関するさまざまな利便性を提供するWebサイトだが、牧野氏はトリップアドバイザーを“世界最大の旅行口コミサイト”と紹介。トリップアドバイザーは成長を続けており、現在の規模は平均月間訪問者数4億1500万、口コミ情報5億3500万件、アプリは4億2000万ダウンロードになるという。
2017年5月末にはグローバルでサイトのリニューアルを実施、アメリカ、イギリス、カナダ、フランス、スペイン、オーストラリアの6カ国でテレビCMも開始している。
日本においては、ほかのWebサイトからトリップアドバイザーの情報を表示できるコンテンツAPI提供パートナーの拡大、施設が優れていることを同社が認定する「エクセレンス認証」、トリップアドバイザーから旅行予約などができるOTAパートナーの拡大などを実施。スマートフォンからの利用者における月間訪問者数は、じゃらん、楽天トラベルに次いで3位になるという。また、日本において国内旅行先の閲覧者比率も増えており、海外旅行だけでなく、国内旅行おいてもトリップアドバイザーが使われるようになっている。
もちろんグローバルで規模の大きなトリップアドバイザーなので、日本に向かう外国人旅行者にも多く利用されている。2016年の世界からの閲覧では、日本がアジアで最多となり、日本を閲覧している国で最も多いのはアメリカからのもの。アメリカ、中国、台湾、香港、オーストラリアの順で、このトップ5だけで全体の50%以上を占めているとのことだ。そのほかの傾向としては、観光スポット情報の利用が増えているといい、別記事「招き猫の『豪徳寺』や名古屋の『オアシス21』など「夏のフォトジェニック観光スポット」発表」でも取り上げている夏のフォトジェニック観光スポットが紹介された。
リニューアルをして使いやすく
リニューアルについては、シニアプロダクトマネージャーの神川亜矢氏が説明。今回のリニューアルで目指したことは直感的に使えることであり、「デザインの一貫性」「情報の整理」「モバイル利用へのより一層の配慮」とのこと。トリップアドバイザーでは、PCで見るデスクトップ、モバイルブラウザ、アプリの3つの画面があるが、それぞれに共通要素を持たせ、どの画面からでもその要素にアクセスできるようにしている。また、「マイトリップ」や「タイムライン」などの機能で使いやすさも向上させている。
今後について牧野代表取締役は、「アメリカのサービスですので、日本語化を徹底する」といい、日本のユーザーに対してもっと使いやすいものを提供していくとする。その一つの表われが、「LINEアカウントでもログインできるようにした」と紹介。日本からの要望で、Facebook、Googleに加えLINEアカウントでもログインができるようになっている。
また、トリップアドバイザーは会社としてほかにもさまざまなWebサイトを運営しているが、「Viatorを強化していく」とし、アクティビティ情報などを提供するViatorでのサービスを拡充していく。