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JAL、乳がんの予防・早期治療を啓発するキャンペーン「ピンクリボンフライト」
啓発カードやラバーバンド、プリンセチアの鉢植えを配布
2017年10月2日 15:32
- 2017年9月29日 実施
JAL(日本航空)は9月29日、「ピンクリボンキャンペーン」の一環でエスティ ローダーの日本法人ELGC、サントリーフラワーズと共同で「ピンクリボンフライト」を実施した。
羽田発福岡行きJL315便の乗客に、乳がん啓発カードやラバーバンドを配布。到着地の福岡空港では「プリンセチア」の鉢植えも手渡された。
25周年の「ピンクリボンキャンペーン」強化月間に向けて3社共同で実施
「ピンクリボンキャンペーン」は、乳がんの正しい知識を広めるための国際的な取り組み。アメリカでエスティ ローダーが始めたもので、今年で25年目を迎えた。
JALでは2004年からこのピンクリボンキャンペーンに賛同し、啓発月間である10月に「ピンクリボンフライト」を実施。今年はここにサントリーフラワーズも参加し、3社共同でのキャンペーン実施となった。
JALの実施したピンクリボンフライトは、啓発月間の10月に先駆けて9月29日、羽田発福岡行きJL315便で実施。搭乗ゲートはサントリーフラワーズが提供したピンク色の「プリンセチア」の鉢植えで飾り付けられ、CA(客室乗務員)もピンクのスカーフを着用。グランドスタッフも、イメージカラーに合わせてピンクを多く用いたサクララウンジの制服を着用して乗客を出迎えるなど、華やかな雰囲気に包まれた。
プリンセチアの鉢植えは福岡空港にも210鉢が運ばれており、本フライト乗客の希望者には福岡空港で提供された。
今年初の取り組みとして、JALのパイロット(運航乗務員)の発案で、活動に賛同するパイロットがピンクの肩章を着用。この肩章はELGCがデザインし、ピンクリボンのバッジとともに10月の啓発月間中着用する。ピンクリボンフライトの啓発活動にも積極的に参加するという。
また、ピンクリボンキャンペーンの一環としてJALの9~10月の国内線機内販売では、「ブロンティベイパリス ミニウォレット」(9000円)を販売し、売上金の一部を乳がん患者団体「Breast Cancer Network Japan-あけぼの会」へ寄付する。
ELGCでは「乳がんのない世界へ」のスローガンのもと、公式ハッシュタグ「#ピンクリボン25」を使って情報拡散するほか、エスティ ローダーグループの8ブランドでキャンペーン支援製品を展開。収益の一部を米国乳がん研究基金(BCRF)やJBCRG(Japan Breast Cancer Research Group)などに寄付。
サントリーフラワーズでもプリンセチアの売り上げを日本乳がんピンクリボン運動の「J.POSHピンクリボン基金」に寄付する。
和やかな雰囲気でラバーバンドなどを配布。男性の知識啓発も重要に
羽田空港で行なわれたピンクリボンフライトの出発セレモニーでは、JAL 執行役員 東京空港支店長の屋敷和子氏が挨拶に立ち、「10月は啓発強化月間にあたり、『乳がんのない世界へ』をスローガンに、多くの女性が活躍する3社協同でキャンペーンを実施します。男性のお客さまも、ご家庭や職場にお帰りになりました際に、JALがこのキャンペーンをやっていた、とお話しいただけたらありがたいです。
皆さまのご健康と笑顔あふれる毎日が、これからもずっと続きますように、心よりお祈り申し上げます」と挨拶した。
搭乗が始まると、JALのパイロットやCA、グランドスタッフ、エスティ ローダーグループのスタッフらがピンクリボンキャンペーンの「知識啓発カード」と特製「ラバーバンド」を配布。女性はもちろん、男性にも積極的に配布されていた。
いまや日本人女性の12人に1人が発症するという乳がん。とても身近で、かつ早期発見が治療に非常に有効なだけに、知識の啓発活動には非常に意味がある。
乳がんの発症は30歳代後半から急激に増加し、60歳代まで高止まりで続く。女性のこの年齢層は子育てに仕事にと非常に忙しい時期でもあり、自分のことが後回しになりがちだ。
プリンセチアの花言葉は「思いやり」。こうした活動が、家族や周囲の人たちからもセルフチェックや定期検診を呼びかけるきっかけになってほしい、という気持ちが感じられたイベントとなった。