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国交省、外国人観光客のレンタカー利用が多い地域で多言語注意看板の設置など事故対策開始

訪日外国人観光客のレンタカー利用が5年間で4倍に増加

2017年8月23日 発表

訪日外国人観光客レンタカー事故ピンポイント対策(案)

 国土交通省は8月23日、訪日外国人観光客のレンタカー利用による事故を防止するため、ETC2.0の急ブレーキデータの活用などにより外国人特有の事故箇所を特定して、ピンポイント事故対策を推進すると発表した。

 国交省によると、訪日外国人観光客の増加に伴い、レンタカーを利用する訪日外国人は2011年~2015年の5年間で約4倍に増加。また、レンタカー利用者全体で見ると死傷事故件数は減少しているものの、外国人によるレンタカー利用の死傷事故件数は増加しており、沖縄県では物損事故を含む外国人によるレンタカーの事故件数は2014年~2016年の3年間で約3倍に増加したという。

訪日外国人のレンタカー利用と事故件数の推移

 ピンポイント事故対策では、事故の多い箇所に多言語注意看板の設置したり、事故の多い箇所を注意する多言語パンフレットをレンタカー窓口で配布するなどの対策を想定。

 今後、訪日外国人観光客のレンタカー利用が多い地域を5地域程度選定し、レンタカー事業者や警察、観光部局と連携しつつ、秋ごろから順次取り組みを開始するとしている。

沖縄・九州でのデータ収集の試行例