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【インタビュー】“本当のハワイ”を見つける旅へ 「フォーシーズンズ リゾート フアラライ」の戦略を聞いた
ハワイ文化をホテル内で、富裕層向けに火山アドベンチャーなども用意
2017年4月21日 15:00
- 2017年4月18日 実施
ハワイ島コナ国際空港への直行便が2016年12月21日に約6年ぶりに就航し、アクセスのしやすさがアップしたハワイ島。5つの火山の噴火から生まれた同島は、ハワイ諸島のなかで一番新しく、そして大きく、現在も成長を続けている島だ。活火山のキラウエア火山をはじめ、大自然、本当のハワイが体験できる場所として人気の旅行先でもある。
現在、ハワイアン航空が羽田空港より週3便の直行便を運航。ここでしか体験できない瞬間を求めて多くの観光客が訪れている。今回ハワイ州観光局のミツエ・ヴァーレイ氏に就航後の状況、そして「フォーシーズンズ リゾート フアラライ」ディレクター・オブ・レベニューの原美加氏、リージョナル ディレクター オブ セールスのルースミルズ氏、文化・センター・ディレクターのアールレギドール氏に、日本マーケットへの取り組みについて聞いた。
6年連続で最高記録更新中
2017年も引き続き好調に推移すると予想
――現在のマーケットに関してはいかがでしょうか?
ミツエ・ヴァーレイ氏:ハワイ州全体として6年連続で最高記録を更新。全マーケットが好調に推移中です。2017年も引き続き、そのままよい状況を保っています。日本マーケットに関しては、好調なのはもちろん、2月のデータで前年対比プラス6.3%、夏に向けて座席数の増加や各社の施策も考慮し、KPI(重要業績評価指標)もフラットまたは1%から修正し、プラス3.4%と出ております。
ハワイ島については、直行便の運行により前年比が1月は30%増、2月も今のところ23.5%増で推移。各旅行社におけるブッキングペースならびに、訪問者数もアップ。今後も商品数の増加により着実に伸びると思われます。
ハワイ州観光局としては、ハワイ島はもちろん、隣島プロモーションにも引き続き力を入れていきます。また、富裕層マーケットをはじめ、アクティブシニア、3世代、ハネムーナーにミレニアル層、若年層まで、それぞれに対して的確にメッセージを伝えて行きたいと、現在マーケットリサーチを行なっています。ハワイ島はラグジュアリーホテルも増え日々変化中、より多くの方に訪れていただけるようにその魅力を伝えていきます。
ほかでは味わうことのできない火山アドベンチャーなど
「フォーシーズンズ リゾート フアラライ」限定の感動体験を約束
――コナ国際空港より11km、クルマで10分ほどの「フォーシーズンズ リゾート フアラライ」。ハワイ島だからこその造りや、豊富なアクティビティが特長とのことですが。
原美加氏:お客さまに「フォーシーズンズ リゾート フアラライ」を選んでいただける理由としては、やはり“本当のハワイ体験”ができるという部分が大きいと考えています。ホテル滞在時は常にアロハスピリットを感じていただけます。また、95%以上の客室から海が臨めるだけでなく、溶岩を使ったシャワーをはじめ、年間通じて22~29℃の過ごしやすい気候のなか、ゆったりとお過ごしいただけます。
また、2017年3月にアナウンスをした「Ultimate Pop-Up VOLCANO ADVENTURE」は最大4名で催行する1泊(27時間)3万9500ドルの究極のツアーです。プライベートヘリコプターでホテルを飛び立ち、雄大な自然と絶景を空から堪能。そして「熱帯雨林の隠れ家」と呼ばれるコテージに宿泊。シェフによるディナー、朝食。火山学者同行による学習に、オーシャンエントリーを見学するツアーでは、1時間あたり100万ガロンの溶岩が流れ落ちる様子を間近に見ることもできます。
ルースミルズ氏:発表したばかりですが、すでに予約があり、チェックインが予定されています。まさに「フォーシーズンズ リゾート フアラライ」だからこそ実現できるプログラムだと考えております。
――ホテル内には「フォーシーズンズ リゾート」で唯一のハワイ文化体験センター「カウプレフカルチャーセンター」を設置。宿泊者が無料で利用できると人気です。
原美加氏:「ハワイ語教室」に「ティーリーフのレイメイキング」、竹に模様を彫ったスタンプでしおりをつくる「オヘカパラのしおり作り」など17種類のプログラムを用意しています。1日中クラスは開講しており、本物のハワイ体験がホテルを出ることなくできることに評価をいただいています。
アールレギドール氏:カルチャーセンターのプログラムの際に必ず「ALOHA」についての話をします。日本のお客さまは耳で聞いて理解するだけでなく、本当に心からアロハやフアラライのスピリチュアルな気を感じていただけていると思っています。
また、ハワイと日本の文化はとても似ている部分があり、プログラムの「歴史の物語」では「アフプアア」(古代の土地区分)を説明すると里山や里海に似ているとすぐに理解していただけます。今回45年ぶりに来日しましたが、家族のようなつながりがあると感じました。
アールレギドール氏:ハワイの伝統文化はもちろん、「カウプレフカルチャーセンター」で伝えたいことは価値観です。特に「家族の絆」や「過ごす時間の大切さ」など、ハワイの文化の根底に流れている部分をシェアすることで、自分自身のなかにある真の価値観を見つけていただくことを意識したプログラムです。滞在の際にはぜひお越しください。
――ハワイアン航空の直行便の運航が始まり、とても大きなインパクトであったと思われますが、日本からの宿泊者は増えたのでしょうか?
原美加氏:2016年12月からの運航のため、データとしては1月~2月と短い期間なのですが、ホテル自体は10%増です。今年は全体的に好調なのですが、日本人ゲストも増え、今後も期待値が大きいです。パッケージツアーと個人旅行と半々ですが、やはり個人旅行のゲストが多い印象。年間通して7000~8000名の方に訪れていただいています。
日本語に堪能なスタッフの配置をはじめ、安心して宿泊していただけるよう、チェックインも日本語で対応いたしますし、各種説明書も日本語版を用意。オアフ島はショッピングがメインの場合が多いですが、ハワイ島ではスピリチュアルな部分や自然を感じられるアクティビティ、ハワイの文化を知ることができます。ここでしかできないリゾート体験をぜひ「フォーシーズンズ リゾート フアラライ」でお楽しみください。
なお、インタビューの始まりと終わりにアールレギドール氏がオリ(Oli、詠唄)を披露。「アフプアア」の物語と、フアラライの土地の農園のパンノキの花と、スタッフ、訪れるゲストを花に例え、合わさったときに素敵なレイができるという内容だった。また、おもてなしの心を表わし、波が寄せては返す様子を、ゲストが家に帰ってもまたフアラライを訪れてほしいという気持ちに重ねたオリもともに詠唱。ゆったりとした節回しと歌声に癒され、ハワイ島の魅力が垣間見えた気がした。
素晴らしい気が流れ、誰もが癒される場所ハワイ島。極上のラグジュアリー&ハワイ体験と、自分の真の価値観を見つける旅に出てみてはいかがだろうか。