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東京都交通局、都営浅草線に新型車両「5500形」を2018年導入

羽田空港~成田空港をつなぐ旅行客にも使いやすい車両

2018年春 導入

 東京都交通局は12月6日、2018年春を目途に、都営浅草線に新型車両「5500形」を導入すると発表した。相互乗り入れで羽田空港および成田空港まで運行する車両で、通勤通学だけでなく訪日外国人旅行客まで使いやすい車両としたことが特徴。「浅草線リニューアル・プロジェクト」の一環として導入する。

 5500形は外見を国際的にも日本のイメージとして一般的で、浅草線沿線とゆかりのある歌舞伎の隈取りを現代風にアレンジし、凛々しく躍動感あるデザインとした。内装はわしや寄せ小紋のほか、江戸切子などの柄とともに、沿線由来のイラストを使用、落ち着きのある和の雰囲気のなかにも遊び心がある空間デザインとした。

座席、カーテン、壁紙、座席仕切りの模様と沿線由来のイラスト

 車いすスペースやフリースペースを設け、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた人にやさしい車両としたほか、座席幅の拡大、見通しのよい仕切りの設置、冷房能力強化や空気清浄機の採用、多言語対応の液晶モニターを装備を装備した。

 5500形の車体はステンレス製、環境負荷を軽減するため、制御は次世代の半導体SiC素子を使ったVVVF制御。最高速度は120km/h。全照明にLEDを採用する。

 導入スケジュールは2017年度に1編成8両、2018年度に7編成56両とされ、以降も順次導入する予定。5500形の導入により、都営浅草線への新車導入は20年ぶり。現在は「5300形」を全27編成運行しており、これを順次置き換える。