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韓国の人気かき氷店「SULBING」が日本初上陸

6月30日、原宿に「SULBING HARAJUKU」がオープン

2016年6月30日 オープン

JR原宿駅前に6月30日にオープンする「SULBING HARAJUKU」

 2013年に韓国の釜山に1号店をオープンしたかき氷店「SULBING」。それまでのかき氷にはない新食感が韓国の若者に受け、韓国でかき氷ブームを引き起こし、いまでは韓国内で500を超える店舗を展開するまでに急成長しているという。そのSULBINGがついに日本初出店を果たし、6月30日に東京・原宿に1号店となる「SULBING HARAJUKU」をオープンする。そして、オープンを目前に控える6月27日に、報道関係者向けに内覧会を開催した。

「SULBING」とは「雪氷」の韓国語読みとのこと。韓国ではかき氷店としてだけでなく、カフェとしても親しまれているという

 SULBINGのかき氷の特徴は、韓国伝統の菓子を取り入れている点だ。韓国では、餅、きな粉、餡子(小豆)、胡麻、芋を用いた菓子が伝統菓子として親しまれているそうだが、それらは古い物として扱われ、特に若者には支持されていなかったという。

 そんな折、SULBING創業者のチョン・ソンヒ氏が日本に留学していた際に、伝統的な和菓子が時代とともに進化し老若男女に受けいられている様子を見て衝撃を受けたという。そして、韓国の伝統菓子を若者に親しまれるようにするにはどうすればいいか考えて生み出されたのがSULBINGだ。

 雪のようにふわふわに細かく削ったかき氷に、韓国伝統の菓子をトッピングすることで、それまでにない新しい食感を生み出し、老若男女に親しまれる新感覚デザートとして韓国で一大ブームを巻き起こしたそうだ。2014年には、韓国で最も消費者のニーズに応えるヒット商品を生み出したブランドに送られる「韓国ブランド大賞」も受賞している。

 韓国ではすでに500を超える店舗を展開しているが、かき氷以外にも豊富なドリンクメニューや温かいフードメニューも提供しているそうで、単なるかき氷店としてだけでなく、カフェとして親しまれているという。そして、今回オープンすることになった日本1号店となるSULBING HARAJUKUは、JR原宿駅すぐ隣の、グリーンオーク原宿の2階に店を構える。

SULBING HARAJUKU

オープン日:2016年6月30日
営業時間:11時~21時(予定、ラストオーダーは20時30分)
定休日:不定休
所在地:東京都渋谷区神宮前1-14-34 グリーンオーク原宿2F

SULBING HARAJUKUの店内。清潔感あふれるシンプルなデザインで、落ち着いてくつろげる。全席禁煙で営業時間は11時~21時(ラストオーダーは20時30分)、定休日は不定
店内の壁にもSULBINGのロゴが書かれていた
カウンターも清潔感がある
かき氷以外にも温かいフードメニューやドリンク類も豊富に用意され、韓国同様カフェとしても活躍してくれそうだ
カウンターには提供されているかき氷などのフードメニューを展示
SULBING創業者のチョン・ソンヒ氏。日本留学時に和菓子が広く受け入れられていることに感銘を受け、韓国伝統菓子を使った新感覚スイーツのSULBINGを作り出したという

 SULBING HARAJUKUで提供されるメニューは、基本的に韓国で提供されているものをほぼそのまま踏襲している。韓国SULBINGの看板メニューとして提供されている「きな粉餅ソルビン」(850円)は、もちろんSULBING HARAJUKUでも提供されることになる。雪のように非常に細かく削られたミルク風味のかき氷を練乳で甘く味付けし、きな粉ときな粉餅、そしてアーモンドスライスをトッピングした、これまでにないかき氷だ。

SULBING看板メニュー「きな粉餅ソルビン」(850円)
2人でシェアして食べても十分に楽しめる量がある
ミルク風味のかき氷に、きな粉ときな粉餅、アーモンドスライスがトッピングされている

 今回の内覧会では、実際にきな粉餅ソルビンが提供された。ふわふわのかき氷ときなこ餅の柔らかさ、アーモンドスライスのカリカリとした歯応えの対比がとても面白い。また、かき氷ときな粉との組み合わせも、想像以上に合うという印象。甘さ控えめで、きな粉の香ばしさが口いっぱいにひろがる点などは、日本人の口にもよく合いそうだ。しかも、かき氷なのに、餅やきな粉がトッピングされていることで冷たさが抑えられている。そのため韓国では、寒い冬でも広く親しまれているという。フルーツをふんだんにトッピングしたかき氷に比べると見た目の華やかさは少し地味だが、あとを引く美味しさで、これまでのかき氷の常識を覆す、まさに新食感のかき氷という印象を強く受けた。

練乳の甘さにきな粉の香ばしさが加わり、きな粉餅の軟らか食感、アーモンドスライスのカリカリ食感との対比が非常に楽しく、まさしく新食感だ
かき氷はミルクを混ぜてほんのりとした甘さがある。また、練乳ときな粉、かき氷を層のように重ねることで、常に一定の味わいを楽しめるようになっている

 このほか、マンゴーの果肉とチーズケーキ、ヨーグルトアイスなどをトッピングした「マンゴーチーズソルビン」(1500円)、餅を挟んで焼いたトーストにきな粉、ハチミツ、アーモンドをトッピングしたホットスイーツ「きな粉餅トースト」(550円)などのフードメニューに加え、各種ドリンクメニューも豊富に用意される。

マンゴー果肉とチーズケーキ、ヨーグルトアイス、アーモンドをトッピングした「マンゴーチーズソルビン」(1500円)
たっぷりのマンゴー果肉と白いチーズケーキが、ミルク味のかき氷とよく合うという
餅を挟んだトーストという、こちらも新食感のホットメニュー「きな粉餅トースト」(550円)
食パンで餅を挟んでトーストし、きな粉とハチミツ、アーモンドスライスをトッピング。食べ応えもありそうだ
こちらは、テイクアウト用のきな粉餅ソルビン「きな粉餅ソルビン―go」(700円)
持ったままで食べられる専用の容器を使い、下部には溶けないようにシリアルが入れられている

 また、6月30日のオープンから7月6日までの期間限定で、韓国で冬期のみ提供されている、たっぷりのイチゴと大福をトッピングした「生いちごソルビン」(1400円)を特別に提供。さらに、7月7日から7月31日の期間限定で、やや小ぶりなメロンを半分に割って中身をくり抜き、かき氷とチーズケーキ、ホイップクリーム、ヨーグルトアイスクリームを入れ、その上からメロンの果肉をかぶせた「まるまるメロンヨーグルトソルビン」(1500円)が数量限定で提供される。

6月30日から7月6日の期間限定で提供される「生いちごソルビン」(1400円)
韓国では冬期のみ提供されているメニューだが、今回特別に提供される。たくさんのイチゴと大福がトッピングされている
こちらは、7月7日から7月31日の期間限定で提供される「まるまるメロンヨーグルトソルビン」(1500円)
メロン半分をくり抜いて、中にかき氷やチーズケーキ、ヨーグルトアイスなどを入れて、くり抜いたメロン果肉をかぶせて提供。見た目にかなりインパクトがある

 これら期間限定メニューも含め、かき氷などのフードメニューはすべて韓国SULBINGでも提供されているものとのことで、韓国と変わらない味の再現にも力を注いでいるとのこと。韓国旅行でSULBINGのファンになったという人にも安心だろう。以降も期間限定メニューを定期的に提供するとともに、日本限定メニューの提供も考えているという。

 近年日本でも、かき氷がブームとなっている。日本の伝統的なかき氷はもちろん、台湾かき氷など、海外発のかき氷も人気を集めているが、韓国発のSULBINGも、新食感かき氷として人気を集めそうだ。