ボーカリスト琴音の音楽旅
東急大井町線沿いをサイクリングして食べて動いて、食欲と運動の秋を両方実現しました
2025年9月27日 08:00
夏の暑さも和らぎ、少しずつ涼しくなり過ごしやすくなってきた今日このごろ。真夏の間はサイクリングするのはしんどいなぁという気候でしたよね。日中の屋外移動もしやすくなってきたので、今までずっと気になってはいたけれどあまり行ったことのなかった東急大井町線の世田谷エリアを自転車で散策してみることにしました。
気になっているお店の集まる自由が丘駅から二子玉川駅までの間は約6kmで、自転車好きならそんなに負荷もなく回れる範囲の距離となっています。電車で移動される方も、途中下車して歩いて駅周辺を散策してみても楽しいかと。だいたいのお店が駅の近くに密集しているので、ひと駅を散策して電車に乗り、また別の駅へ行くというやり方も楽しいと思います。
気になっていたお店で美味しい物も食べたいし運動もしたい、そんな食欲の秋と運動の秋を同時に実現させてみました。
朝ごはんにアメリカンなサンドイッチ、ケータリングにもピッタリ
まずは朝ごはんに上野毛駅近くのアメリカンなサンドイッチ屋さん「アンクルサム」に行ってみました。うちは旦那さんもミュージシャンなのですが、お仕事で行った現場でケータリングにあったこのアンクルサムのサンドイッチがとても美味しかったそうです。
「ここに行こう」というのがきっかけになり、この世田谷散策となりました。というわけで、トップバッターはこのアンクルサムのサンドイッチ。ケータリングにはロールサンドが置いてあったそうですが、こちらも事前注文で頼むことができるそうです。差し入れやケータリングにもぴったりですね。
今回は店内でしか食べられない「サラミ・チーズサンドイッチ」「コンビーフ・キャベツサンドイッチ」とアイスコーヒーを注文しました。店内もアメリカンな内装でとってもかわいいし、スタッフの方々も素敵でなんとなく地元の喫茶店のような雰囲気があり、とても温かな気持ちになります。到着したサンドイッチはパンがサクサクにトーストしてあり、付け合わせにはピクルスとポテトサラダ。
サンドにはお野菜もたっぷり入っていて、ひと口かじりつくとカリッとしたトーストと風味豊かなサラミとチーズ。そして何よりバターが効いていて、マヨネーズソースがとっても美味しい! 旦那さんはコンビーフサンドを注文。キャベツとコンビーフがトロトロになり、具材が柔らかい分トーストのカリッとした食感が際立ち、とても美味しい。ハンバーガーよりもライトな感覚で食べられて、サンドイッチは朝ごはんにぴったりでした。
アイスコーヒーもかなり苦味があり、こっくりしたサンドイッチと相性抜群。この組み合わせまで考えてコーヒー豆をセレクトしているんだろうなというところに、お店のサンドイッチへの愛情が伺えます。ほかにもフレンチトーストなど美味しそうなメニューがありましたが、まだまだほかの食べ歩きもしたいし、今日のところは腹八分目でお店をあとにしました。
腹ごなしに自転車を走らせ、お腹を空かせてランチ&コーヒータイム
そのあとはまた少し散策をしながら深沢方面に自転車を走らせて、お昼ご飯は朝が洋食だった分、和風に讃岐うどんを食べてみることにしました。
香川県出身のご主人が打つコシたっぷりのうどん店「讃岐うどん丸樹」。そして天ぷらのトッピングを選べます。旦那さんはこの日の日替わりうどん、きす・ナス・ちくわの天ぷらのセット。私はおろし醤油うどんにかしわ天・れんこんの天ぷらをトッピングしました。野菜の天ぷらは日替わりで、その日によってメニューが違うそうです。このれんこんの天ぷらは、その日の野菜天ぷらメニューのなかから選びました。
にぎわう店内でおうどんが到着。しっかり水が切られてキラキラ輝く白いうどんは、見ただけでコシがあるのが分かります。そして日によってはあるときとないときがあるそうですが、青唐辛子の佃煮も無料で注文することができます。この日は青唐辛子の佃煮があったので2人で注文。これがまたピリリと辛いけれど風味豊かでとても美味しい! ただ本当に辛いので、辛いのが苦手な方は気をつけてくださいね。天ぷらもサクサクカリカリでコシのあるうどんと相性抜群。かしわ天はブラックペッパーが効いていて、そこがまたスパイシーでパンチが効いていて美味しかったです。香川に行かずともこのうどんを食べられるなら最高だなと、旦那さんと大満足。
コシもあって食べ応えもしっかりあったので、腹ごしらえを終えて隣にあった「クッポグラフィー駒沢公園スタジオ」内のカフェで少し食休みを。私はハンドドリップのコロンビア豆でアイスコーヒー、旦那さんはコーヒーゼリーを注文しました。こちらは写真スタジオ内に併設されているようで、撮影後のデータチェック待ちの方がいたり、撮影中の様子をガラス越しに伺えたり。お子さん連れやワンちゃんもOKなので、とてもなごやかな空気です。我々も休日のリラックスした時間を過ごすことができました。
コーヒーはコロンビアらしくキリッとしたなかにコクがあり、食後のコーヒーとしてぴったり。コーヒーゼリーも絶妙な弾力で、生クリームと甘さ控えめの仕上がりが大人のお味で美味しかったです。
尾山台のパティスリーでイートイン
コーヒーを飲んだあとは、旦那さんと少しこの辺りをサイクリング。住宅街のなかを走っているだけでも、いろんなおうちがあってそれぞれのこだわりが感じられて楽しかったです。
そしてこの世田谷エリアは緑地があったり、緑が多いので爽やかな雰囲気を楽しむこともできました。少し動いて小腹も減ってきたので、旦那さんがずっと気になっていたというお菓子屋さんで、お惣菜も買えてイートインもできるお店「AU BON VIEUX TEMPS(オー・ボン・ヴュー・タン)」に行ってきました。こちらは駅でいうと尾山台駅の近くになります。
入った瞬間から美しいスイーツとショコラ、そして奥に行くとお惣菜、テリーヌやパテなども売っています。まるでフランスに来たような雰囲気で、ヨーロッパ大好きな私たち夫婦はテンションMAX。お惣菜もかなり気になりましたが、今回はイートインでお菓子をいただきました。
イートイン希望と店員さんに伝えると番号札をもらい、ショーケースから食べたいものを選んで伝えて、その後席に案内されます。店内も最後までインテリアにこだわりが感じられ、本当にヨーロッパに来たんじゃないかと思わせてくれるほど素敵。旦那さんと紅茶を頼んでスイーツを満喫しました。
まずキャラメルアイスに洋梨のパルフェ「ボンブ・オー・ボン・ヴュー・タン」。真んなかを割ってみると、中にはキャラメルアイスと洋梨のコンポート。外側のキャラメルと一緒にいただくと、濃厚なアイスの味とキャラメルの香ばしさ、そして洋梨の爽やかな酸味が鼻を駆け抜けていき、秋への季節の移ろいを感じさせてくれます。旦那さんセレクトはピスタチオとバニラのアイスクリーム「アイーダ」。ピスタチオのナッツ系の香りと濃厚なバニラアイスが相性抜群。
そしてもう1つ、まわりにカカオパウダーがまぶしてあり、ラム酒に漬けたレーズンが入った「パタット」もいただきました。こちらはしっかりとラムの香りと高級感のあるお味とカカオの苦味で、ワインのおつまみにもなりそうな大人の味でした。そして紅茶はメニューにはただ「紅茶」と書かれていましたが、お店のスペシャルブレンド「メランジュ スペシャル」で、アールグレイをベースに果物のフレーバーがついているそうです。
これもとっても美味しくて、店員さんに紅茶について質問してしまいました。もちろん店内で購入することもできます。旦那さんと贅沢なカフェタイムを楽しみ、おしゃべりも弾みました。私は普段シャンソンを歌っていて、フランスを感じる店内で旦那さんにシャンソンについて熱く語っていました。普段は私たち夫婦も忙しく日常に追われていますが、久しぶりの休日でこんなにゆっくり話ができたのもお店の雰囲気のおかげかもしれません。
最後は自由が丘で締め、和の味に舌鼓を打って夜を楽しみました
その後、尾山台の商店街を少し散策し、また自由が丘方面に戻ろうかと思っていたのですが、行きたかった焼肉屋さんがお休み。そこで「秋刀魚が食べたい!」という旦那さんのリクエストで、少しお腹を空かせるためにまた自転車を走らせ、自由が丘の焼き鳥と海鮮を楽しめる「焼き鳥 歩ム」に入ってみました。
活気のある店内でしっかりお腹を空かせた我々は、新秋刀魚の炭火焼きはもちろん、ほかにもメヒカリの唐揚げ、歩'sサラダ(アンチョビドレッシング)、焼き鳥五種盛り(むね、モモ、砂肝、レバーたれ、手羽元)、鶏もつ煮、ハモの湯引き、蒸し牡蠣、おつまみピーマンを注文しました。
1日自転車をこいで「動いては食べ、動いては食べ」を繰り返してきましたが、最後はやっぱり和食。運動したからか?新秋刀魚の炭火焼も内臓までとっても美味しく、内臓が少し苦手な私でもしっかり美味しくいただけました。鶏もつ煮はごま油が効いていて、キャベツもシャキッとした食感が絶妙に残されていて小気味いい。
焼き鳥も炭の香りがしっかりしていて、焼き加減も塩加減も絶妙。胸肉なのにジューシーで希少な会津地鶏ということで鶏自体がめちゃくちゃ美味しかったです。焼き鳥も海鮮もどちらも高いクオリティで楽しめるのは本当にうれしい。ハモの湯引きも、この季節を逃したらもう次は食べられないかもと思い切って注文。頼んで大正解、ふわふわのハモが梅肉ソースと相まって季節感を感じさせてくれました。
食べて動いて、食べて動いての秋の散策旅となりました。東急大井町線は各駅ごとにお店が栄えていて、とても散策しがいのある路線でした。大井町エリアの方も楽しそうですよね。同じようなシリーズで世田谷線もおもしろそうだなぁと旦那さんと話していました。
普段は車移動の多い私たちですが、電車も路線ごとになんとなくカラーがあるのがおもしろい。路線ごとの散策というのも楽しそうです。大井町線沿いのお店は地元に根付いたお店も多く、そういった地元感があるのもなんとなく旅に出たような気持ちにさせてくれます。
暑過ぎた真夏から過ごしやすくなってきたこのごろ、サクッと出かけられる日帰りの街散策もお勧めです。
























































