週末駅弁

「越後の豚鶏弁当」

別名「越後の肉弁」。肉を食べたい欲求を満たしてくれる駅弁

「越後の豚鶏弁当」
弁当名「越後の豚鶏弁当」
価格1100円
販売駅JR東日本 新津駅ほか
購入場所東京駅 駅弁屋 「祭」
購入日2015年11月27日

 いつものように東京駅の駅弁屋「祭」で駅弁を選んでいたところ、ふと目に大きな豚バラ肉が乗っている駅弁の写真が飛び込んできました。しかも、掛け紙には「越後の肉弁」という文字も。これを見て迷わず購入したのが「越後の豚鶏弁当」です。しかも、ちょうど肉系の駅弁が食べたいと思っていたのも背中を押す要素でした。

 掛け紙に「もち豚」と「越の鶏(コシノトリ)」とあるように、新潟県内で飼育されている「和豚もち豚」と同じく県内で飼育されている「越の鶏」をふんだんに使った駅弁です。

 中身を見てみると、豚と鶏で半分に肉の構成が分かれています。豚側は、容器の内部を横断するように大きく鎮座する豚バラ肉の豚の角煮と、脇に豚の肉団子。その下には、豚のそぼろと白米が詰まっています。さらに鶏側には、鶏肉の塩焼きと鶏の肉団子、鶏のそぼろと白米という、1つの駅弁の中に豚と鶏で様々な肉料理が味わえるように凝縮されています。豚と鶏のそぼろの中間には錦糸玉子も敷かれています。付け合わせは山ぜり漬とさくら漬け大根となっています。

豚と鶏で半分に肉の構成が分かれています。容器の内部を横断するように大きく鎮座する豚バラ肉の豚の角煮が特徴です

 実際に食べてみると、まず豚バラ肉の豚の角煮の美味さに感動します。角煮は、冷めるとどうしてもパサパサとなりがちですが、この角煮は冷めていてもジューシーでふわりと柔らかく、しかも駅弁としては異例と思えるほどの肉厚なため、“肉を食べたい欲求”を十分に満たしてくれます。さらに、鶏肉の塩焼きも角煮に負けないぐらい大きなものが入っています。人によっては、肉が1種類のみだと飽きてくる場合もありますが、肉団子にそぼろ、しかも豚と鶏が両方あるため、食べていてまったく飽きませんでした。豚肉や鶏肉というと、どうしても牛肉よりも安いイメージがありますが、この駅弁は下手な牛肉の駅弁よりも肉好きなら満足できる内容だと思います。まさに肉好きのための駅弁といって差し支えないと思います。分量も大人の男性が食べても十分1食として賄えます。お酒と一緒に食べるならワインなどが合いそうです。

肉厚な豚バラ肉の豚の角煮
鶏肉の塩焼きも大きいものが入っている
(編集部:柴田 進)