旅レポ
地中海を望む港町ハイファへ。5000年の歴史が眠るアッコ、キリストの聖地ガリラヤ湖。イスラエル北部の旅
2023年7月28日 06:00
イスラエルの北部へGO!!
イスラエル観光省主催のプレスツアーに参加してきました、フォトグラファーの深澤明です。今回は2日目の様子をお伝えします。
テルアビブをあとにして、この日は北部へと向かいました。1時間半ほどクルマで移動すると、カルメル山麓にあるハイファの街に着きました。ハイファはイスラエル建国以前からの大規模な港があり坂道も多いことから、日本でいうところの函館や長崎のイメージに近いというと想像つきますでしょうか。港を背に坂道を登ると、バハーイー教の聖地である緑豊かなバーブ廟の庭園が目を惹きます。
レバノンとの国境にあるロッシュ・ハニクラ洞窟へ
ハイファから少しクルマを走らせるとレバノンとの国境に辿り着きます。ロッシュ・ハニクラ洞窟へはロープウェイで降りるのですが、乗り場へのアプローチから見渡す地中海の美しいこと。
ロープウェイを降りて石灰岩の洞窟へと入ります。波が岩を洗い流し、トンネルや洞窟が何千年もかけて作られた、地質学的にも興味深いであろう絶景がそこにはありました。イスラエル版“青の洞窟”とも呼ばれていますが、イスラエルで最も美しい自然観光スポットだということです。
地下に広がる十字軍の街、アッコ
イスラエル北部の西ガリラヤ地方にある街、アッコ(アクレ)。5000年に渡る歴史がある街といわれてもピンときませんが、古くから重要な港として、聖地エルサレムへの玄関口として栄えたそうです。
現在の街は18世紀から19世紀にかけてオスマン帝国が築いたものだといいます。地下には12世紀に十字軍が築いた要塞があり、当時の街もそっくりそのまま地下に眠っているそうです。積み重ねられてきている歴史が時間的にも物理的にも深過ぎてすべてを理解することはできませんが、見て感じることの大切さはとてもよく分かりました。
高品質なワインと社会貢献の両立を目指すチューリップワイナリーへ
チューリップワイナリーはロイ・イルシャーキさんが2003年に立ち上げたワイナリーです。場所はクファー・ティクヴァ村。この村は発達障害を持つ人のための村で、ロイさんはそれらの人の自立を目指すという社会貢献も兼ねてこの地で高品質なワインを作り続けています。今や、イスラエル最大のブティック・ワイナリーに発展しています。
チューリップワイナリーのワインの一部は、実は日本でも購入ができます。コストコで販売されているとのことで、興味のある方はぜひとも飲んでみてください。特に白ワインである「ホワイトフランク2022」はスッキリとした飲み口で爽やかな風味が広がります。
海抜マイナス213mのガリラヤ湖
ガリラヤ湖の周辺はイエス・キリストの聖地といってよいと思います。イエスの布教活動のほとんどがこのガリラヤ湖周辺で行なわれていたそうです。現在ガリラヤ湖畔は観光地としてにぎわっているうえに、巡礼者も多く訪れる地として注目されています。