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沖縄美ら海水族館、映画「ジョーズ」の最強危険ザメ「ホホジロザメ」展示開始

世界で唯一生きた姿を水槽で見られる

2016年1月7日 発表

 沖縄美ら海水族館は1月7日、世界でも飼育例の極めて少ないホホジロザメの展示を1月5日から開始したと発表した。展示されているホホジロザメ(雄)は、全長約3.5mで読谷村漁協定置網より捕獲された。ホホジロザメは、館内の「危険ザメの海」水槽で展示されている。

輸送と飼育が非常に難しいとされているホホジロザメ

 ホホジロザメは、輸送と飼育が非常に難しいとされおり、極地を除く全世界に生息する全長6mのサメ。映画「JAWS」のモデルともなり、国際的なサメによる人的被害情報のデータベース「International Shark Attack File」においても記録件数が最も多い、まさに危険ザメを代表する種となる。世界的にも飼育記録がほとんどなく、本種の生態についての知見も乏しいことから、今後の飼育を通して様々な生態情報が入手できると期待されている。

 過去には、アメリカ モントレーベイ水族館で数カ月間、国内では2002年島根県立しまね海洋館アクアスにて、4日間の飼育展示例がある。現在ホホジロザメを水槽で飼育している水族館は、世界でも沖縄美ら海水族館のみになる。

【1月8日18時 追記】

 沖縄美ら海水族館によると、展示を開始したホホジロザメは、1月7月まで安定して水槽を遊泳していたものの、1月8日早朝、状態が急変し、遊泳困難となり水槽底へ着底。飼育員と獣医師による処置にも状態の改善は見られず、9時32分死亡を確認したとのこと。これにより、展示は終了となった。同館では「死因の解明に努めるとともに、今回の事例から多くのことを学び、今後の飼育に生かしていきたいと思います」とコメントしている。

(編集部:中林さやか)