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首都高、品川線開通後1週間の中央環状線の利用状況を発表

都心環状線交通量が約7%減少、中央環状線内側の渋滞が約5割減少

2015年3月17日発表

品川線開通1週間後の各出入口やJCT(ジャンクション)の利用状況

 首都高は、3月7日に開通した中央環状品川線の開通1週間後の利用状況について3月17日に発表した。内容は以下の通り。

1.中央環状線の利用状況は1日平均約5万台(五反田~大橋JCT間)。

2.都心環状線の交通量が約7%減少、中央環状線内側の渋滞が約5割減少。浜崎橋JCTでは、従来1日平均9時間の渋滞が発生していたが、品川線の開通により、ほぼ解消された。

3.西新宿JCT~羽田空港(空港中央出口)の混雑時における所要時間が約40分から約19分に短縮。空港発着バスが短縮時間を見込んだダイヤの改正を行ったり、タクシーの定額運賃が値下げされるなど経済活動への効果が出ている。

 中央環状品川線の開通式で、東京都 舛添要一知事は「都心環状線の交通量は5%減る見込み。この5%により中央環状線内側の混雑量を約40%減少させる大きな効果がある」と語っていたが、今回の発表ではこの予想を上回る効果が出ている。

 首都高は、引き続き中央環状線の板橋・熊野町JCTなどのボトルネックで発生している渋滞に関しては、2017年度の完成を目指して拡幅工事などを進めていくとしている。

浜崎橋JCT付近の混雑状況の比較。2013年11月27日(水)と2015年3月13日(金)を比べると、3月13日の方が金曜日にもかかわらず通行量が格段に少ない
新宿から羽田空港に向かう高速バスのルートと所要時間の比較。21分短縮されている
品川線の開通により、タクシー運賃の値下げがあったエリア

編集部:柴田 進