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首都高、日本最大規模の橋桁架設工事を公開
10号晴海線で湾岸線と晴海ふ頭を直結。2017年度開通予定
(2015/4/23 16:21)
- 2015年4月22日 公開
首都高速道路は4月22日、首都高速湾岸線と都心部を結ぶ橋桁架設工事現場を報道陣に公開した。
今回公開されたのは首都高速湾岸線(以下 湾岸線)東雲JCT(ジャンクション)から都心へ延びる首都高速10号晴海線(以下 晴海線)のすでに開通している豊洲出入口と、2017年度開通予定の晴海出入口を結ぶ1.2kmの区間で行なわれたもので、その橋桁は124m(重量1800t)とリフトアップ設備を備えた台船による一括架設としては日本最長の架設となった。
今回行われた台船リフトアップ架設工法は、台船の設置されたジャッキにより橋桁を水上から持ち上げる工法で、連続する橋桁で構成される橋でも橋脚さえ完成していれば隣接する部分の架設を待たずに架橋でき、工期短縮が可能になる。使われた台船は長さ110mで、1基に40tジャッキ8台を使用したマルチストランドジャッキを2基備えたリフトアップタワーを4か所に設置しており、2560t(吊り上げ時は2400t)の能力を持つ。
早朝5時30分より作業は開始され、台船に載せられた橋桁はジャッキのほか、潮位、台船のバラスト注入と排出により高さを調整しながらリフトアップされ、ボルトの締付までの全工程を当日の日没までに終えた。