江ノ島電鉄、新型車両「700形」2026年から運行開始

安全・安心・快適性の向上に加え、環境負荷を抑えた「700形」

　江ノ島電鉄は、2006年の「500形」以来20年ぶりの新型車両となる「700形」の運行を2026年に開始することを発表した。

　700形は「日常から非日常まで、想いを紡ぐENODEN」のコンセプトのもと開発され、安全・安心・快適性の向上に加え、環境負荷を抑えた車両。「1000形」に代わり次世代を担う車両という位置づけで、比較すると消費電力は約49％抑えられている。

　車内防犯カメラや、車両側面カメラ、通話型の非常通報装置、バリアフリーに対応した設備、多言語による放送アナウンスを備えるほか、窓には鉄道車両で初採用となる特殊なフィルムを貼り、ガラスが割れた際に飛び散りを防ぐだけでなく、景色の鮮明さと眩しさの低減を両立する機能も持つ。

　内装は、江ノ電の伝統色に加え、鎌倉と江ノ島をイメージした3パターンのテーマカラーを用意。また、座っている人の視線が海側を向くように座席を配置し、海沿いの景色を見やすくする工夫を施す。

　外装は、傾斜した大きな前面ガラスとシャープなアイラインを取り入れ、未来を見据えたデザインとしている。

江ノ電の伝統カラーの配色「江ノ電グリーン」

江ノ島をイメージした配色「江ノ島ブルー」

鎌倉をイメージした配色「鎌倉ストーングレー」