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日本気象協会、2023年春の花粉飛散予測を発表

2022年12月8日 発表

日本気象協会、2023年春の花粉飛散予想を発表

 日本気象協会は12月8日、全国・都道府県別の2023年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測を発表した。

 例年と比較すると、九州では例年並み、四国と中国、近畿、北陸ではやや多くなる予想。東海では多く、関東甲信と東北では非常に多く、北海道ではやや少なく飛ぶ見込みだという。

 前シーズンと比較すると、九州から北陸にかけて飛散量は多くなり、特に四国、近畿、東海、関東甲信では非常に多く飛ぶ見込み。前シーズンは症状が弱かった人も万全な花粉症対策が必要になるという。

 スギ花粉の飛散開始は九州から東北まで例年並みとなる予想。2月上旬に九州や四国、中国、関東の一部から花粉シーズンがスタートする見込だが、飛散開始と認められる前からわずかな量が飛び始めるため、2月上旬に予想される地域では、1月から花粉対策を始めるとよいという。

例年比
前年比
スギ花粉の飛散開始時期
各地域の花粉飛散傾向

 協会は毎年10月後半から11月末にかけて、全国各地でスギの花芽の着花状況の調査を行なっており、2022年は、昨年に比べ花芽の実りが多く確認された。

 また、ヒノキは例年、スギより少し遅い時期に調査を行なっており、着花状況の確認が取れないことが多いが、今年は既に花芽の確認がされているため、着実に生長していると考えられるという。

スギ花粉の比較(左:2022年10月29日、右:2021年11月3日)
スギ花芽調査(左:神奈川県11月14日、右:千葉県11月21日)
ヒノキ花芽調査(左:三重県11月17日、右:千葉県11月21日)