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都民がもっとTokyoと全国旅行支援の助成を最大に引き出せるのは「平日1泊1万7500円～」
10月18日記事改訂
2022年10月11日 14:59
- 2022年10月20日～12月20日 実施
東京都と東京観光財団は、都民の都内観光を促す「都内観光促進事業」（もっとTokyo）について、東京都の全国旅行支援と同じ10月20日から本格実施することを明らかにしている。
9月1日～10月19日をトライアル期間、10月20日～12月20日（21日チェックアウト含む）を本格実施と位置付けているほか、11月1日以降の旅行商品の発売は、10月20日12時以降としている。
都民にとって気になるのは、全国旅行支援と併用した場合の助成額だろう。
まず前提として、もっとTokyoでは、宿泊は1泊5000円（18歳未満の場合は1泊6000円）、日帰りは1回2500円の助成を受けることができる。
もっとTokyoの助成は1泊5000円/日帰り2500円
もっとTokyoで1泊5000円引き
区分： 宿泊旅行/宿泊のみ
対象の旅行（全国旅行支援を併用しない）： 6000円以上
対象の旅行（全国旅行支援を併用する）： 平日1万1000円以上、休日8000円以上
連泊上限： 1人5泊（回数制限なし）
販売事業者： 旅行会社、OTA、宿泊施設
もっとTokyoで1回2500円引き
区分： 日帰り旅行
対象の旅行（全国旅行支援を併用しない）： 3000円以上
対象の旅行（全国旅行支援を併用する）： 平日8500円以上、休日5500円以上
販売事業者： 旅行会社、OTA
※OTA＝Online Travel Agent（オンライン旅行予約サイト）
そして、ただいま東京プラス（東京の全国旅行支援）は、旅行代金のうち40％（交通付き宿泊旅行商品は1泊につき上限8000円/それ以外は上限5000円）を補助し、お土産の購入などに利用できるクーポン（平日3000円分/休日1000円分）を付与する。期間は10月20日～12月20日（12月21日チェックアウト含む）。
ただいま東京プラス（全国旅行支援）の助成は1泊8000円/5000円
ただいま東京プラスで1泊8000円引き
区分： 交通付き宿泊旅行商品
助成率： 代金の40％
助成前価格の下限： 平日5000円、休日2000円
クーポン付与額： 平日3000円、休日1000円
ただいま東京プラスで1泊5000円引き
区分： 宿泊旅行商品
助成率： 代金の40％
助成前価格の下限： 平日5000円、休日2000円
クーポン付与額： 平日3000円、休日1000円
もっとTokyoと全国旅行支援を併用した場合の負担額は？
都民がもっとTokyoと全国旅行支援を併用する場合、 もっとTokyoの助成額が先に適用される ため、助成額と最終的な負担額（旅行者の支払額）は以下のようになる。
平日1泊1万1000円の旅行で併用する場合（交通なし）
もっとTokyoの助成額： 5000円引き
全国旅行支援の助成額： 2400円引き（6000円×40％オフ）
旅行者の支払い額： 3600円
全国旅行支援のクーポン： 3000円分付与
平日1泊1万7500円の旅行で併用する場合（交通なし）
もっとTokyoの助成額： 5000円引き
全国旅行支援の助成額： 5000円引き（1万2500円×40％オフ）
旅行者の支払い額： 7500円
全国旅行支援のクーポン： 3000円分付与
平日1泊2万5000円の旅行で併用する場合（交通あり）
もっとTokyoの助成額： 5000円引き
全国旅行支援の助成額： 8000円引き（2万円×40％オフ）
旅行者の支払い額： 1万2000円
全国旅行支援のクーポン： 3000円分付与
併用する場合の旅行商品の代金の下限は、平日が1万1000円、休日が8000円となっている。つまり、平日なら最低でも1万1000円以上の宿代でなければ併用できないということだ。
平日1泊1万1000円の旅行なら、もっとTokyoで5000円引きになり、1泊の代金は6000円。ここに全国旅行支援の40％オフを適用すると2400円引きになり、最終的な支払額は1泊3600円になる。さらに3000円分のクーポン付与もある。
また、1回の旅行の連泊上限は1人5泊なので、5泊で5万5000円の場合の支払額は、1万8000円（55000－25000－12000＝18000）ということになる。
そして、もっとTokyoとただいま東京プラスの 助成を最大に引き出す には、平日1泊1万7500円以上の旅行にする必要がある。この場合は、もっとTokyoで5000円引きになり、1泊の代金は1万2500円。さらに全国旅行支援の40％オフを適用すると5000円引きになって、最終的な支払額は1泊7500円になる。同じくクーポンは3000円分付与される。
ただし、以上の例は「都民が東京に旅行する」場合のため、飛行機や新幹線・特急などの交通が付かないもの（最大5000円引き）になっている。全国旅行支援で最大8000円引きを実現するには交通付きの旅行商品である必要があり、現実的に併用して1万3000円引きできるかは、そのような旅行商品が存在するかどうか、ということになるだろう。
いずれにせよ、対象の旅行商品を扱う事業者から予約・購入する必要がある点と、助成を受けるには新型コロナウイルスのワクチンを3回以上接種/PCR検査などの陰性証明が必要である点に注意していただきたい。
