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千葉県、「旧江戸川橋梁」と銚子連絡道路「山武東総道路三期」を2022年度に事業化へ。事前評価の意見募集開始
2022年2月10日 13:23
- 2022年2月10日 発表
千葉県は2月10日、「旧江戸川橋梁(仮称)新設事業」と「一般国道126号山武東総道路三期」の、事前評価自己評価調書に対する意見募集を開始した。いずれも2022年度の事業化を目指す。
旧江戸川橋梁(仮設)新設事業は、東京都江戸川区1丁目~千葉県市川市押切間に、延長約0.8km(取り付け部含む)の橋梁を新設するもの。東京都と千葉県の都県境部には、国道14号の市川橋から都道/県道 東京市川線の今井橋までの間、約8kmにわたって一般道の橋梁がなく、橋梁部では慢性的な渋滞が発生。
本橋梁の整備により、道路ネットワーク強化による混雑緩和や防災力の強化、救急搬送路の確保などを実現。また、東京メトロ東西線 行徳駅付近と都営新宿線 瑞江駅付近を陸路で結ぶ橋となることから、特に新宿駅へ直通可能な都営新宿線 瑞江駅の利用圏域の拡大することによる利便性向上に期待が寄せられている。
県では、本事業について、2032年に供用を開始した場合の総便益を172億円、総費用を91億円と試算。費用便益比は1.9となることから、事業の投資効果が認められるとし、2022年からの事業着手を目指している。
一般国道126号山武東総道路三期は、銚子連絡道路の一部を構成するもので、匝瑳市横須賀~旭市イ間の延長約13km。
銚子連絡道路は、すでに供用されている山武東総道路一期(約6km)に続き、横芝光町~匝瑳市間の山武東総道路二期、延長約5kmが2023年度の供用開始に向け事業が進められている。
また、銚子市側では1993年に飯岡バイパス(約6km)が開通したほか、八木拡幅事業も進められており、山武東総道路三期が整備されることでミッシングリンクを解消し、銚子連絡道路が概成することになる。
県では、本事業について、2032年に供用を開始した場合の総便益を274億円、総費用を217億円と試算。費用便益比は1.3となり、事業の投資効果が認められるとして、旧江戸川橋梁と同じく2022年度の事業着手を目指す。