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世界自然遺産登録に向けて子供たちの図画をラッピングしたJTA機が就航。「作品から人と自然の共存が伝わる」と青木社長

2021年3月20日 実施

世界遺産登録に向けてJTAのラッピング機が就航した

 世界自然遺産登録を目指している「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」。その啓発事業の一環として、沖縄県主催のもと推薦地域の小中学生を対象とした図画コンクールを実施、3月20日に受賞作品の表彰式を開催した。

 その式典中、受賞作品を機体にラッピングしたJTA(日本トランスオーシャン航空)の特別デザイン機のお披露目が行なわれた。

那覇空港内の日本トランスオーシャン航空メンテナンスセンターで式典を実施

 これまでのJTAのラッピング機は機体の一部にデカールを施していたが、今回は初めて機体全体に施行。右側面、左側面それぞれ100枚、合計200枚のデカールが貼られているという。

機体左側面
機体右側面。左側と違ったデザインに
機体左側面の後部。前部から後部までびっしりと動物や植物が散りばめられている
機体右側面の後部

 式典では、世界自然遺産推進共同企業代表を務めるJTA 代表取締役社長の青木紀将氏が、「日本トランスオーシャン航空と琉球エアーコミューターは、機材にラッピングして県内外で自然遺産登録の機運醸成に寄与できることを社員一同うれしく思う。今回張り切って、機体全体にラッピングを施した。子供たちの作品からは人と自然の共存が伝わってくる」とあいさつした。

日本トランスオーシャン航空株式会社 代表取締役社長 青木紀将氏
臨席した沖縄県 副知事 照屋義実氏
環境省 沖縄奄美自然環境事務所 所長 東岡礼治氏
やんばる地区の受賞作品と受賞者たち
西表地区の受賞作品と受賞者たち
ゲートが開き、関係者の前にJTA特別デザイン機が姿を現わした
参列者が見守るなか、全景を披露
特別デザイン機の前で記念撮影

 式典の後半には、気象予報士の太田景子氏をコーディネーターにトークセッションも行なった。JTAの青木氏、環境省の東岡氏、沖縄県 環境部部長の松田了氏、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄 理事長の長嶺隆氏が登壇し、これまでの取り組みや自然遺産登録後の環境保全の大切さなどについて語り合った。

トークセッションの様子

 JTA特別デザイン機の初就航は3月21日のJTA551便(那覇7時50分発~宮古8時15分着)から。機材はボーイング 737-800型機(登録記号:JA11RK)。また、RAC(琉球エアーコミューター)でも特別デザイン機を就航。初便は3月20日のTAC801便(那覇8時05分発~宮古9時00分着)。機材はボンバルディア DHC-8-Q400CC型機(登録記号:JA85RC)。就航期間は約1年を予定している。

RACの特別デザイン機(写真提供:JTA)
搭乗口横にラッピングしている(写真提供:JTA)