国交省、タクシーの定期券・回数券や変動迎車料金の制度を導入

タクシーの定期券・回数券や変動迎車料金の制度導入

　国土交通省 自動車局旅客課は、タクシーの定期券や回数券、変動迎車料金の導入に向け、11月30日にタクシー事業者からの申請受付を開始する。

　タクシー業界では、スマートフォン向けのアプリを利用した配車サービスや、他の移動手段を組み合わせたMaaSへの対応が進んでいる。こうした流れに沿って、新たに「一括定額運賃」と「変動迎車料金」の設定が可能となった。

　一括定額運賃は、タクシーの複数回の利用分の運賃を一括して支払う制度で、定期券や回数券の販売が可能となる。一括して支払うことで料金が割安になることや、観光用フリーパスなどへの活用が期待される。

　変動迎車料金は、需要の増減に応じて迎車料金を変動させられる制度。こちらはトータルで固定迎車料金と変わらないように変動させることなどが条件とされている。

　なお、これらの運賃・料金とともに導入される予定だった相乗り制度については、新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら導入時期を検討するとしている。