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東京国立博物館、びじゅチューン!とコラボした体験型展示「なりきり日本美術館リターンズ」
2020年10月13日 13:32
- 2020年10月27日~12月6日 実施
東京国立博物館は、10月27日~12月6日、親と子のギャラリー「トーハク×びじゅチューン!なりきり日本美術館リターンズ」を実施する。
同展は、アーティストの井上涼さんが歌とアニメで世界の「びじゅつ」を紹介する番組「びじゅチューン!(NHK Eテレ)とのコラボレーション第2弾。番組で取り上げられたトーハク(東京国立博物館)所蔵の文化財をテーマに、高精細複製や映像を使って「びじゅつ」を楽しむ体験型の展覧会となっている。
第2弾となる今回は、新たに重要文化財「風神雷神図屏風・夏秋草図屏風」、国宝「松林図屏風」、国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」に関わる3つのコンテンツが体験できる。体験キーワードは「なりきり」。絵の中に描かれたキャラクターや作品の世界におじゃまするお客さんになりきって、その背後にある物語や風景を体感する。
なお混雑緩和のため、事前予約制を導入している。小さな子供、障害者など、入館無料の人や観覧券を持つ人を含め、全員オンラインによる事前予約が必要となっている。
風神雷神図屏風・夏秋草図屏風 表と裏でダブルデート
現在は保存のために別々の屏風に仕立てられている重要文化財「風神雷神図屏風」と「秋風草津屏風」。尾形光琳が風神雷神図を描いた約100年後、その裏側に酒井抱一が夏秋草図を描いた。
同展では、かつての姿のように表裏一体となった高精細複製品に、プロジェクションマッピングと音響による演出を組み合わせ、屏風の世界を表現する。風神雷神になりきって、屏風のなかに雷や風を起こせる仕掛けも。
国宝「松林図」ライブ
「びじゅチューン!」の歌では、スモークのたかれたステージでパフォーマンスする松の木のユニット「松林ズ」が登場する。同展では、その世界観を再現し、展示室内をライブ会場に見立てた。ライブ観客になりきって、国宝「松林図屏風」の高精細複製品とプロジェクションマッピングによる展示を楽しめる。「松林ズ」のライブから、場面は冷たくしめったモヤのなか、松林の1日を表現した映像に変わる。松林に雪の降るシーンでは、会場床面にも雪のプロジェクションを施し、絵のなかに遊ぶ楽しさを感じられる。
おじゃまします八橋蒔絵硯箱
タッチパネルで自分だけの硯箱をデザイン
タブレット上で、漆工芸の技法である「蒔絵」の制作工程や、自分だけの八橋蒔絵螺鈿硯箱のデザインが体験できるプログラム「うるし体験」。自分でデザインした硯箱は、展示ケースをイメージした壁面モニターに映し出される。またお土産にペーパークラフト用の硯箱データもダウンロード可能。おうちでプリントアウトして組み立てられる。