ニュース

ジェット風船、立ったり座ったり、指笛、鳴り物は「感染リスク高」。Jリーグとプロ野球の「新型コロナウイルス対策連絡会議」で提言

2020年3月12日 発表

NPBとJリーグの「新型コロナウイルス対策連絡会議」において感染症対策として専門家から受けた提言を全文公開した

 NPB(日本野球機構)とJリーグ(日本プロサッカーリーグ)が設立した「新型コロナウイルス対策連絡会議」において感染症対策として専門家から受けた提言を全文公開した。

 選手・コーチ・監督・スタッフが、発熱・咳・倦怠感などの症状を認めたら休む勇気を持つこと、観客も観戦にあたっては発熱・咳・倦怠感などの症状を認めた場合にはスタジアムに行かないという文化を醸成することといったことを基本方針とし、観客による「応援スタイルのリスク評価」が具体例とともに明記された。

「ジェット風船応援」「肩組み、飛び跳ねなど集団での動きの伴う応援」「立ったり座ったりを繰り返す集団での動きの伴う応援」「指笛の応援」「トランペット・ホイッスル等の鳴り物応援」などが「感染リスク高」であるとされている。

 提言では最後に、「各球団、各クラブの対応や対策の現状を見た場合、選手、監督・コーチ、スタッフ、家族への啓発や、サーモメーター・消毒薬・マスクなどの資機材の確保、スタジアムの環境整備に、あと数週間程度の時間が必要ではないかと考えます。

 医学専門家としては、その間に各種のデータや指標が安定することと、全スタジアムに感染対策のために必要な資機材が確保され、環境清掃などの準備が整うことを前提に、公式戦開催の適否を判断されることが望ましいと考えています」とまとめている。

Webサイト: 【提言】日本野球機構・日本プロサッカーリーグにおける新型コロナウイルス感染症対策