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外務省、早期の一時帰国や中国への渡航延期の至急検討を呼びかけ

2020年2月12日 発表

外務省の注意呼びかけ

 外務省は2月12日、中国における新型コロナウイルスに関する注意喚起を出し、早期の一時帰国や中国への渡航延期を至急検討するように呼びかけている。

 中国では感染拡大に伴い、武漢市がある湖北省全域で公共交通機関の停止や駅・空港の閉鎖、交通規制、外出制限といった措置がとられている。日本を含む各国の航空会社が中国との航空便の運休・減便を発表しており、移動に大きな影響が出ることが見込まれるとされている。

 また、浙江省でも感染が拡大していることから、日本政府では14日以内に同省に滞在歴がある外国人などの入国を制限することにした。浙江省政府の感染リスク評価では、「リスクが高い」が温州市(楽清)、「リスクが比較的高い」が温州市(鹿城、瑞安、瓯海、永嘉、平陽、泰順)、寧波市(海曙、慈溪)、台州市(温岭)、杭州市(余杭、江干、桐盧)とされている。

 こうした状況があることから、外務省では、今後、その他の中国各地においても状況が急激に悪化する可能性も念頭に、情報収集などに万全を期すとともに、日本への早期の一時帰国や中国への渡航延期を至急検討するよう呼びかけている。