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羽田エクセルホテル東急、フライトシミュレータやファーストクラスシートを設置した客室を公開。ANA元機長に操縦を教えてもらえる宿泊プランも
2019年8月14日 08:00
- 2019年7月18日 提供開始
- 2019年8月6日 公開
羽田空港第2ターミナルに直結するホテル「羽田エクセルホテル東急」は8月6日、ボーイング 737-800型機のフライトシミュレータを設置した客室「スーペリアコックピットルーム」の内覧会を実施した。
羽田エクセルホテル東急が今年の12月に開業15周年を迎えるにあたり、さらなる利用客を獲得するための施策になる。当日はスーペリアコクピットルームのほか、ベーシックな客室である「スタンダードツイン(エコノミー)」、国際線で使用されていたファーストクラスシートを設置した「プレミアフライヤーズ」、C滑走路に面した「デラックスダブル」も公開した。
内覧会では、羽田エクセルホテル東急 総支配人の貴崎清孝氏が、フライトシミュレータ設置の経緯について説明した。
羽田空港における旅客の推移は2018年度は国内線で6841万人、国際線で1720万人の合わせて8541万人が予想されており、2020年度には第2ターミナルの一部国際線利用が開始されることにより、プラス400万人の9000万人近い利用客が見込まれている。それに加え、飛行機の利用以外でも空港に訪れる観光を目的とした利用者数も年間で約1300万人が見込まれるなど、好調な市場環境が予想されている。
そのなかで、羽田エクセルホテル東急が今後も成長していくうえで課題となる点として、外国人利用者数の比率が低いこと、国内・国外に対しての認知度がまだまだ低いこと、国際線ターミナル横に1700室の新しいホテルが開業することによる競争激化を挙げた。
それらを解決するにあたり、話題や魅力のある施設を設置しようという考えから今回はボーイング 737-800型機のフライトシミュレータを1室のみであるが導入したことを紹介。こちらの予約状況については、7月18日から始まり、9月末までの売上見込みで投資額の22.2%を回収できるであろうことから好調であることもアピールした。
導入するにあたっては、貴崎氏も5年ほど通っている羽田空港とセントレア(中部国際空港)近くでフライトシミュレータ体験ができる「LUXURY FLIGHT」の全面協力もあってスムーズに行なわれたとのこと。今後は業務提携することでタイアップ企画もできないか検討していると話した。
スーペリアコックピットルーム
スーペリアコックピットルームを利用するには2つのプランが用意されている。ANA(全日本空輸)の元機長やインストラクターによる指導を受けながら、羽田~伊丹間を操縦できる90分の「フライトシミュレータ体験プラン」(3万円、税別、宿泊料別)と、操縦体験のない宿泊のみの「フライトシミュレータ雰囲気体感プラン」(1泊2万5300円~)を用意している。
なお、フライトシミュレータ雰囲気体感プランは宿泊のみであり、シミュレータにはアクリル板がはめ込まれているので計器類に触れることはできないが、コクピットに映し出される羽田上空飛行の昼と夜の映像の切り替えはできる。
プレミアフライヤーズ
ANAの国際線で使用されていたファーストクラスシートを設置したツインルーム。シートは滑走路側に面しているので、離発着する飛行機を眺めながらくつろぐことができる。航空ファンの利用がとくに多い部屋。
デラックスダブル
内覧した5235号室は羽田空港のC滑走路に面しており、飛行機好きにはたまらない眺望が自慢の部屋。二重窓(開閉はできない)で飛行機の騒音をカットしており、滑走路に面しているとはいえ、かなり静かな空間になっている。