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JR九州、鉄道駅初の重要文化財「門司港駅」を3月10日グランドオープン。「わたせせいぞうラッピングトレイン」や「SL人吉」が登場

2019年3月10日 グランドオープン

門司港駅復元イメージ

 JR九州(九州旅客鉄道)は2月4日、2012年から保存修理工事を進めていた門司港駅について、約6年間の工事を終え、3月10日にグランドオープンすることを発表した。これに伴い記念式典を実施するほか、「8620形蒸気機関車」の展示やラッピング列車の出発式などを行なう。

 門司港駅は大正3年(1914年)に建設された2階建て駅舎で、1988年に鉄道駅として初めて国の重要文化財に指定されている。保存修理工事は、大正3年当時の姿に戻すことをコンセプトに2012年から約6年間進められた(関連記事「JR九州、工事中の重要文化財『門司港駅』を2019年3月グランドオープン。スタバと洋食レストランが出店」)。

 門司港駅グランドオープン式典は、3月10日9時30分~10時30分に門司港駅前広場で実施。テープカットやセレモニーが行なわれ、一般客も会場の外から見学できる。

 また、復元された駅舎が大正時代に建設されたことにちなんで、「SL人吉」に使用している「8620形蒸気機関車」(大正11年/1922年製造)の特別展示を行なう。展示場所は門司港駅構内で、式典の時間のみの設置となっている。

SL人吉に使用している8620形蒸気機関車

 3月10日には「わたせせいぞうラッピングトレイン」の出発式を実施。ラッピング列車は、811系普通列車に漫画家・イラストレーターのわたせせいぞう氏がグランドオープンを記念して書き起こしたイラストをあしらったもの。出発式は12時30分ごろからの予定となっている。

 そのほかグランドオープンを記念して、3月1日から31日までの週末を中心にさまざまなイベントを実施。3月9日には前夜祭として門司港駅のライトアップ点灯式を、10日はプロジェクションマッピングなどを行なう。各イベントなどの詳細はWebサイト「Re:BORN 門司港駅」を参照のこと。

ラッピング列車のデザイン
門司港駅ライトアップのイメージ