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JR九州、工事中の重要文化財「門司港駅」を2019年3月グランドオープン。スタバと洋食レストランが出店

みどりの窓口と券売機を11月10日から新駅舎へ

2018年7月25日 発表

大正3年(1914年)建築の門司港駅の復原工事が進み、2019年3月にグランドオープンする

 JR九州(九州旅客鉄道)は7月25日、2012年から復原工事を進めている門司港駅について、2019年3月にグランドオープンすることを発表した。2018年11月10日から一部機能を復原駅舎へ切り替える。

 門司港駅は大正3年(1914年)に建設された2階建て駅舎で、1988年に鉄道駅としてはじめて国の重要文化財に指定された。2012年から復原工事に着手し、覆いがかけられてその姿を見ることができない状態が続いていたが、2019年3月にグランドオープンする。復原にあたっては、昭和4年(1929年)に設置された車寄せのひさしを取り除くなど、大正3年当時の姿に戻すことをコンセプトに工事が進められた。

1階(左)、2階(右)の内観イメージ

 1階、2階ともに建設当初の内観を復原。1階は淡い黄色に塗装した腰壁と天井に、壁には白い漆喰を使用。グランドオープン後はスターバックス コーヒー 門司港駅店(仮称)が出店する予定で、大正時代の待合席の雰囲気を残した店舗になるという。

 2階はこげ茶色のワニス塗装を施した腰壁と天井に、壁には白い漆喰を使用。シャンデリアも復原する。グランドオープン後は大正3年から昭和56年(1981年)まで営業していた「みかど食堂」を、東京・南青山の「NARISAWA」とともに再興する「みかど食堂 by NARISAWA」がオープンする。

 なお、グランドオープンに先立ち、現在仮駅舎で営業しているみどりの窓口と券売機を、11月10日に復原駅舎へ切り替えて営業する。

供用エリア。全体オープンに先立ってみどりの窓口と券売機を11月10日に移転する