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オレゴン州トゥアラティンバレー、観光セミナーでワインや自然を体験する上質な休暇を提案

デルタ航空の直行便で日本からポートランドへひとっ飛び

2018年11月27日 実施

オレゴン州トゥアラティンバレー・ワシントン郡観光局 局長 兼 最高経営責任者 キャロリン・マコーミック氏が来日

ポートランド国際空港近郊でアクセスも抜郡
インテル本社やナイキ本社なども

 米国オレゴン州トゥアラティンバレー・ワシントン郡観光局が日本事務所開設後初のセミナーを11月27日に開催。デルタ航空、オレゴン州観光局とともにトゥアラティンバレーの魅力やアクセスなどについて説明した。

 冒頭、オレゴン州トゥアラティンバレー・ワシントン郡観光局 局長 兼 最高経営責任者のキャロリン・マコーミック氏があいさつ。「トゥアラティンバレーはオレゴン州で一番裕福な居住地区です。それは収入だけでなく、土地の持つ豊かな恵みも含めてです。東京からはゲートウェイであるポートランド国際空港まで直行便が運航しており、アクセスもスムーズ。空港からクルマで30分で、自然豊かで世界で注目のワイナリーが集まる、そして消費税がなくショッピングが楽しめるトゥアラティンバレーへと到着します。ぜひ日本の皆さまに足を運んでいただき、大好きになっていただけたらうれしいです」と語った。

オレゴン州トゥアラティンバレー・ワシントン郡観光局 局長 兼 最高経営責任者 キャロリン・マコーミック氏

 セミナーでは、オレゴン州観光局トラベルトレードマネージャーの松永知恵氏が同州の基本情報をプレゼン。米国北西部に位置しており、ワシントン州とカリフォルニア州に挟まれ、東西640km、南北580kmで端から端までの距離が東京から大阪程度であることなどを解説。大きな州のため7つに分けて紹介しつつ、空港は州内に7か所あるためカリフォルニア側、ワシントン側といろいろなエリアからの周遊も楽しめるという。豆知識として、冒頭のあいさつでも触れた消費税がゼロであることに言及。景観美や自然豊かな土地でもあることをアピールした。

オレゴン州観光局トラベルトレードマネージャー 松永知恵氏
オレゴン州は全米で10番目に大きい州
州都はセーラムで人口が約370万人
アクセスはポートランドへのデルタ航空の直行便が便利
7つのエリアに分けてレコメンド
消費税がゼロでショッピングが楽しめる。そして自然美も満喫可能

 続いては、デルタ航空 セールスアカウントエグゼクティブの牧野篤子氏がデルタ航空の最新情報などを紹介。1924年に農薬空中散布事業から始まったことや現在では世界52か国304都市に就航、日本就航都市は成田国際空港、羽田空港、関西国際空港、セントレア(中部国際空港)、福岡空港の5か所。ちなみに、2019年4月からは関空~シアトル線が再開する。

 さらに米国国内線に強く290都市にネットワークを持っていることを強調。オレゴン州のポートランドへは日本で唯一の定期直行便を就航しており、2018年下期は週5便。ボーイング 767-300ER型機を使用し、ポートランドへは約9時間のフライトとなっている。成田からの直行便以外でも羽田からロサンゼルスやシアトル経由でポートランドへ向かうこともできると話した。

デルタ航空 セールスアカウントエグゼクティブ 牧野篤子氏
1924年にスタートしたデルタ航空の歴史から
グローバルネットワークについて
日本発着は成田国際空港、羽田空港、関西国際空港、セントレア(中部国際空港)、福岡空港の5か所
全米各地へのネットワークが強み
ポートランド国際空港へは成田から2018年下期は火・水曜を除く週5便で運航

 最新機材やサービスに関してもアピール。ビジネスクラス「デルタ・ワン」では180度フルフラットベッドシートの導入例や、TUMIアメニティキットへのこだわり。ミシュランの星獲得店監修による和食メニューの提供を紹介した。また、「デルタ・コンフォートプラス」「メインキャビン」でのスパークリングワイン「プロセッコ」や「スリープキット」など快適な旅をサポートするドリンクやグッズについてを解説した。

 日本向けサービスにも力を入れており、和食の提供や日本語対応可能なスタッフを日本発着便には必ず配置、機内エンタテイメントも100種以上の映像作品が日本語で楽しめるとのことだ。

ウェスティンホテル開発の機内用ヘブンリーベッドの寝具を採用し、安眠確実の「デルタ・ワン」
「一汁二菜うえの」監修の和食を提供。事前予約をしておこう
「デルタ・コンフォートプラス」では通常よりも足元が10cm広く1.5倍深いリクライニングも好評
「メインキャビン」ではスパークリングワインやスターバックスコーヒーの提供も
日本向けサービスとして、機内食に和食の導入や日本語に堪能な客室乗務員が同乗
機内Wi-FiサービスはLINEやiMessageなどの文字ベースならば無料で通信できる

 ラストはオレゴン州トゥアラティンバレー・ワシントン郡観光局 旅行業界担当マネージャーの尾上虹華氏が、大きく3点に分けてトゥアラティンバレーのポイントをまとめた。まず1つ目として「アクセスのよさ」をアピール。トゥアラティンバレーはポートランドとオレゴンコーストの間に位置しており、ポートランドから西に10分ほどのエリア一帯を示していることを説明。アクセスに関して西海岸側のオレゴンコースト、マウント・フッド側からも来ることができるとのことだ。

 周辺エリアをつなぐ「MAXライトレール」と呼ばれるライトレール・システムが走っており利用料金も1回2.5ドル(約282円、1ドル=113円換算)、ワンデイパスならば5ドル(約565円)とリーズナブル。なお、ショッピングやアクティビティスポットが集中しているワシントン郡第2の都市でナイキの本社のある「ビーバートン」、シリコン・フォレストとも呼ばれ米Intelの本社などがあるワシントン郡最大の都市「ヒルズボロ」も紹介した。

オレゴン州トゥアラティンバレー・ワシントン郡観光局 旅行業界担当マネージャー 尾上虹華氏
赤く線で囲ったエリアがトゥアラティンバレー
3つのポイントでトゥアラティンバレーを紹介
「MAXライトレール」は移動時に重宝する
ポートランド国際空港からはもちろん市内へのアクセスがしやすい
ワシントン郡第2の都市「ビーバートン」
シリコン・フォレストとも呼ばれるワシントン郡最大の都市「ヒルズボロ」

 2つ目のポイントして「コストパフォーマンスのよさ」を挙げた。ポートランド市内に比べるとトゥアラティンバレーのホテルは40%ほど安く利用ができ、なおかつパーキングの料金も無料。「Embassy Suites Hillsboro by Hilton」はオールスイート。出来たての朝食を提供する部分も好評でビジネスユースでのリピーターやファミリー層の利用が多い。「Aloft Hillsboro-Beaverton」はモダンなデザインが特徴でウォールに描かれたQRコードを読み取ると観光情報が入手できる。

「Residence Inn Portland Hillsboro/Brookwood」は周辺にシャトルバスを運行しており、ショッピングや観光エリアへのアクセスに便利とのこと。「Townplace Suites Portland Beaverton」はミニキッチン付き。ユニットバスも完備でゆったりバスタイムが過ごせる。駅近であるのもポイントだ。

「Embassy Suites Hillsboro by Hilton」
「Aloft Hillsboro-Beaverton」
「Residence Inn Portland Hillsboro/Brookwood」
「Townplace Suites Portland Beaverton」

 3つ目は「豊かな自然が楽しめる」としオレゴン州の3分の2のワイナリーが集まっていることをアピール。特に「PONZI VINEYARDS」は世界が注目するワイナリーの一つだ。家族経営のワイナリーで姉がマーケティング、妹が製造を担当。オレゴン州のワイナリーのパイオニアと呼ばれるほどで、機械をなるべく使わずに製造し風味豊かなワインに仕上げている。

「Montinore Estate」は、ワインとともにワイナリー自体のデザイン性にも注目が集まっている。小規模ながら個性派ワイナリーが多く、ワイン製造とともにアート教室やYOGAなど体験も提供してくれる場所が多い。

北部はワイナリーが揃ったエリア
その味わいに世界が虜の「PONZI VINEYARDS」
デザインなどの分野でも注目を浴びている「Montinore Estate」
「Paint Nite」と呼ばれるアート体験も可能
体験プログラムはグループ旅行での利用がお勧めとのこと

 アクティビティとしては「Scenic Bike Way」と呼ばれる自転車用ハイウェイで自然のなかを走ったり、「ZIP LINE」で体と頭を使ったり、米国で大流行中の「TOP GOLF」なども楽しめるとのこと。チームビルディングの一環として企業が利用することもあるそう。そしてスポーツのあとには豊かな自然の恵みが待っている。「私たちはアグリエンタテイメント(agriculture+entertainment)を提供している」と話す地元の元気な生産者らが収穫体験やファインダイニングなどを実施。食体験もかなり充実しているとのこと。

「Scenic Bike Way」を自転車で駆け抜ける
「ZIP LINE」でチームビルディング
モニターを使って点数を競う「TOP GOLF」も
豊かな自然を享受する収穫体験
採れたての食材を使ったディナーを頬張ろう

西海岸のドライブは絶対に外せない!?
できれば1週間~10日で周遊の旅がベスト

 セミナーあとにオレゴン州トゥアラティンバレー・ワシントン郡観光局 局長 兼 最高経営責任者 キャロリン・マコーミック氏にインタビュー。同氏オススメのトゥアラティンバレーの楽しみ方を伺った。

──初めてトゥアラティンバレーを訪れる場合、どの部分をポイントに楽しめばよいですか?

キャロリン・マコーミック氏(以下:キャロリン氏):プレゼンテーションでもありましたが、やはりアウトドアのアクティビティですね。そしてワイナリー巡りもぜひ。ピノ・ノワールの赤ワインがとてもお勧めです。ワイナリーは33軒ありますのでテイスティングで気に入ったワインを探しつつ、実際に作っている方々の話を聞くことができるツアーに参加してみてはいかがでしょう。

 私たちは「ナパ・バレー=ワイン」のように「トゥアラティンバレー=ワイン・自然」というように認識していただけるよう、今後もPRに注力していきたいと考えています。日本でも購入できる銘柄がありますので、ワインからトゥアラティンバレーに興味を持っていただき現地に足を運ぶきっかけになればうれしいです。

 もう一つはオールドアメリカンシティの街並み。アメリカの古い街にはメインストリートがあり、アンティークショップやカフェなどかわいらしい街並みが続きますので、ショッピングなどを楽しんでください。

──滞在日数としては、どのくらいの期間がベストでしょう。

キャロリン氏:もしも休暇が取れるなら最低でも1週間から10日の旅程を組んでいただけたらと思います。サンフランシスコのナパ・バレーでワインを堪能し、西海岸沿いが美しいのでドライブを。そしてそのままトゥアラティンバレーに訪れていただき数日滞在。その間に再びワイナリー巡りや自然を満喫できるアクティビティを。もちろんダウンタウンエリアも忘れずに。そしてデルタ航空の直行便で日本へ。もう一度言いますがコーストラインのドライブは絶対に外せませんので周遊に組み込んでいただければと。

──ベストシーズンは?

キャロリン氏:9月から10月が夏休みの混雑もひと段落し、落ち着いているタイミングなのでお勧めです。天気も安定していますので。5月中旬から6月中旬にかけても過ごしやすいと思います。なお、12月や1月などは雨が降りますが豊かな恵みのためには必要です。ただし、トゥアラティンバレーは雨でもアクティビティが各種楽しめるので心配は不要です。また、この雨の時期はホテルもリーズナブルですのでショッピングやワイナリー目当てでもよいと思います。

──周遊では米国のほかの地域、例えばホノルルと一緒に回るのもメジャーらしいですが。

キャロリン氏:そうですね。例えば、オーストラリアからポートランドへ来る場合は一度ホノルルで1泊するのがメジャーです。日本の方もハワイを経由するのもよいと思います。ホノルルからポートランドまで約5時間と近いですよ。

 オーストラリアからの場合は24時間のレイオーバーにより1泊せざるおえない状況というのもありますが、長いフライトで一息入れられるのと、人気の観光地での滞在。そして1つのデスティネーションで乗り継ぎの待ち時間のため航空券を2度買うことなくお得というのがあります。

 トゥアラティンバレーは街にも自然にも近いエリアとなりますので、2つの異なる楽しさを味わいにぜひ家族、友人、企業のチームで訪れてください。