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JAL、熊本・阿蘇産米の収穫・袋詰め作業にグループスタッフがボランティア参加
熊本地震における九州応援プロジェクト活動の一環
2017年10月23日 14:21
- 2017年10月21日 実施
JAL(日本航空)は、平成28年熊本地震における九州応援プロジェクトの一環として、熊本県内でさまざまなボランティア活動を展開しており、10月21日に阿蘇の水田地区において玄米の袋詰めボランティア活動を行なった。
参加したのは整備会社やシステム開発部門、コールセンターなどを担当するJALグループ会社を含め総勢20名ほどのスタッフ。当初は、2016年同様(関連記事「JAL、熊本・阿蘇地区でグループ社員が稲刈りボランティア活動」)に稲刈りを予定していたが、天候不良により屋内で玄米の籾殻を精製して袋詰めする工程を行なうことになった。
袋詰めのボランティアを開始する前に、JALグループスタッフと現地でアテンドするコメ事業者は、同エリア内にある産神社(うぶじんじゃ)に立ち寄った。
2016年も稲刈りボランティアの作業前に立ち寄ったが、昨年とは顔ぶれが異なるため、改めて地震後に湧き出た泉について、平成28年熊本地震以降、50年ぶりに湧き水が復活したため、2016年より「阿蘇産(あそうぶ)さんの湧き水米」として作付け・収穫を行なうこととなったことを説明した。
稼働する精製機械を前に玄米の袋詰めを体感
今回の米の袋詰め体験は、収穫後の米を機械を使う一般的な方法がレクチャーされた。とはいえ、グループスタッフたちは日頃見られない作業ができるとあって、積極的に袋詰めに参加。
籾殻がついた稲の状態で巨大な乾燥機に保存されており、水分が15%ほどまで下げられる。センサーによって管理されている稲は、一度、作業場の2階にコンベアとパイプを辿って専用のスペースに保管される。その後、籾摺り機で籾殻が除去され玄米となる。最後に、ライスグレーダーによって設定された大きさ以上の玄米のみが袋に落ちていく、という仕組みになっている。
ライスグレーダーの内部には筒状のフィルタがセットされており高速で回転する。規定を満たした大きさの玄米のみが遠心力によって袋に導かれるようになっている。米の径が1.85mm以上のものが規定値の品種、それよりも小さいものは規定を満たしておらず用途が変わってくるとのこと。