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政府専用機のタイヤ交換を千歳基地航空祭で実演
「ホイール・ブレーキ交換車」の政府専用機カラーも登場
2017年7月27日 00:00
- 2017年7月23日 開催
7月23日に航空自衛隊 千歳基地(北海道千歳市平和)において開催された「千歳基地航空祭」では、開庁60周年の特別イベントとしてボーイング 747-400型機をベースとした“ジャンボ”の政府専用機の特別機外見学が行なわれた。
この機外見学においては、特別に近くまでいける限定300名の機外見学のほか、政府専用機周囲に自由通路を設置。特定の時間に誰でも政府専用機のまわりを1周(時間があれば何周でも)歩くことができるようになっていた。自由通路では、政府専用機の各部を見ることができたほか、自由通路をオープンしている際にも航空自衛隊はタイヤ交換(ホイール交換)を実施。普段はなかなか見られない整備風景を見ることができた。
政府専用機の整備は、ボーイング 747シリーズの運用実績の多いJAL(日本航空)へ委託しているが、普段のメンテナンスなどは航空自衛隊で行なっている。実際、このタイヤ交換についても航空自衛隊自身で実施、政府専用機カラーのホイール・ブレーキ交換車も登場した。
タイヤ交換を行なったのは中央部にある左主脚に取り付けられている主輪で、左側後方のタイヤに対して実施。主脚後方をジャッキアップし、ホイールごと交換していた。装着されていたタイヤはブリヂストン製のもの。
タイヤ交換の際に使用されていたのが「ホイール・ブレーキ交換車」。車両メーカーによってはタイヤ交換車という名称を用いている場合もあるが、ここではホイール・ブレーキ交換車として紹介する。航空自衛隊は多数の飛行機を運用するため各地にホイール・ブレーキ交換車を備えているが、政府専用機用には政府専用機カラーのホイール・ブレーキ交換車を用意。ホイール・ブレーキ交換車に備え付けられたクレーンなどを用いて、タイヤ交換を行なっていた。
今回の千歳基地航空祭では、天候の関係で多くの展示飛行がキャンセル、短縮となり、アクロバットチーム「ブルーインパルス」もトラブルで演技が実質キャンセルとなった。しかしながら政府専用機については“初”と言えるイベントが実施され、開庁60周年の特別感は高かった。“ジャンボ”の政府専用機は2018年度の退役が予定されており、その意味でも特別なイベントとなっていた。