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“ジャンボ”の政府専用機も飛んだ「千歳基地航空祭」

約5万2000名が集まる

2016年8月7日 開催

“ジャンボ”の政府専用機上空を通過する航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」

 8月7日、航空自衛隊 千歳基地で「千歳基地航空祭」が開催された。千歳基地は、以前は自衛隊と民間の共用空港として運用されており、新千歳空港の開港に伴い、自衛隊用の千歳空港と民間利用の新千歳空港に明確に分離。但し、管制業務はいずれの空港も自衛隊が担っている。

 その千歳基地だが、“ジャンボ”の愛称で親しまれるボーイング 747-400型機をベースとした政府専用機の運用を行なっている。現在の政府専用機は2018年度で退役する(2019年度より、ボーイング 777-300ER型機を使用)ことが発表されており、年に1度開催される千歳基地航空祭では、政府専用機がデモフライトをするほか、間近で政府専用機を見られる貴重な機会となっている。

 もちろん、首相外遊時などは政府専用機は海外に行ってしまうため航空祭で見ることはできなくなってしまうのだが、2016年は公開とデモフライトが行なわれた。

デモフライトを行なう政府専用機。政府専用機は2機存在し、デモフライトを行なったのが1号機で、基地内で展示を行なったのが2号機
ジャンボ機ながら、機体をひねるなどの動きを見せていた
着陸態勢の政府専用機

 この政府専用機以外にも、千歳基地祭では基地所属のF-15J戦闘機などがデモフライトを、アクロバットチーム「ブルーインパルス」がアクロバット飛行を行なっていた。

 千歳基地航空祭の入場者数は、広報発表によると約5万2000名。2015年の約4万3000名から9000名ほど増加した。これは主に天候要因としており、午前中は晴れ、午後は若干の曇りという天気が、5万人以上という人出につながった。

政府専用機と並ぶブルーインパルス
午後にはブルーインパルスの演技が始まった。しかしながら、雲が増え、演技もその雲に対応したものに
ブルーインパルスの演技
約5万2000人の人出となった千歳基地航空祭
千歳基地に所属するF-15戦闘機と、デモフライト
米空軍 三沢基地に所属するF-16戦闘機もデモフライトを実施
航空祭ではさまざまなイベントも行なわれている。これはエンジンの取り外しデモ。戦闘機のエンジン整備の一部を見ることができる
スバル(富士重工業)は、先進安全運転支援装置「EyeSight(アイサイト)」の自動ブレーキ体験会を実施。3レーン設けて実施するなど本格的

 なお、高い人気を誇るブルーインパルスの次回の展示飛行は、徳島県の阿波おどりに合わせて8月12日17時10分~20分に徳島市藍場浜公園上空周辺で行なわれる。阿波おどり会館(徳島市観光協会)のTwitter(@AwaodoriK)によると、その前日となる、8月11日14時10分~14時20分(予備:17時~17時10分)に予行が行なわれる。